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同じ穴の狢

ベンチャー革命2006年2月26日

                           山本尚利



タイトル: 堀江メール事件:民主党若手の少年探偵団ごっこ?



1.堀江メール事件の顛末



 民主党の永田寿康衆院議員は2006年2月16日、衆院予算委員会にて、ライブドア創業者の堀江貴文氏が、自民党の武部幹事長の次男に選挙コンサルティング費の名目にて3000万円の振込みを部下に指示する内容のメールのコピー(2005年8月26日付け)を公表しました。これはいわゆる堀江メール事件として、今では日本中で注目の的となっています。この事件はいかにも起こりそうな事件であり、武部幹事長は、永田議員が爆弾追及した日の夕方、記者会見し、永田議員の公表した情報は事実無根であると全面否定しました。ほんとうに事実無根なら、怒り心頭の会見のはずですが、記者会見する武部幹事長の表情は硬く、怒っているというより、不安に満ちた暗い表情でした。この件は、2006年2月26日朝、TBSの時事放談で、野中元自民党幹事長が、同様の指摘をしていました。武部氏の顔には何かうしろめたいことがあると書いてあると・・・。小泉政権から引退に追い込まれた野中氏としては内心、武部スキャンダルは大喝采だったのでしょう。ところで筆者には、武部幹事長の人柄は子煩悩のお人好しにみえます。つまり嘘のつけない人でしょう。反小泉の急先鋒であった亀井静香氏への、事実上の刺客として、非公認ながら衆院選挙広島6区で立候補した堀江氏を息子だ、弟だ、と持ち上げた武部氏と堀江氏の間に、選挙資金をめぐって、金銭的やり取りがまったくなかったと考えることはかなり無理があります。 筆者は、堀江メール事件の第一報を聞いて、やっぱりそうか、いかにもありそうなスキャンダルだと感じました。おそらく、多くの国民もマスコミ関係者も同じ感触をもったでしょう。いよいよこれで、小泉政権も万事休すかと一時、思われました。ところが、小泉首相は待っていましたとばかり、即座に、民主党の入手した堀江メール情報はガセネタだと断じました。あまりに自信に満ちた鮮やかな一刀両断でした。その後の前原民主党執行部の後手後手の対応はお粗末の一語に尽きます。周知のように、2月26日までの経過をみるかぎり、二の矢、三の矢がまったく出なかったのです。現時点では堀江メールの真贋がまだ、まったく証明されていません。三井物産戦略研究所の寺島実郎氏から、民主党の前原執行部は、少年探偵ごっこをやっていると揶揄されています。



2.民主党の前原執行部の精神年齢は?

 戦後の日本の再生に貢献したダグラス・マッカーサー元帥は、米国人の精神年齢が45歳の大人とすれば、日本人は12歳の少年であるとつぶやいたそうです。(注1) 堀江メール事件における民主党執行部のドタバタから、筆者はまたもマッカーサーの対日本人観を思い起こしました。ところで、先の太平洋戦争の敗戦原因は日本軍部のシナリオ発想欠如にあったと筆者は思っていますが、今回の永田議員の軽挙妄動も日本人独特のシナリオ発想の欠如に見えます。常に厳しい競争環境におかれる政治家も民間企業も国家も、競争相手を攻撃する際、シナリオ発想に基づく戦略(勝つための秘策)を持っていない限り絶対に競争相手には勝てないのは当然です。さて永田議員は、筆者の住む千葉2区を地盤とする民主党議員ですが、過去の問題発言や数々の問題行為から性格的には、直情径行型のようにみえます。しかしながら、今回の堀江メール事件は永田議員個人の勇み足では決してなく、永田議員の性格を熟知しているはずの前原執行部の容認した事件です。そこがこの事件の大きな特徴です。今後、仮に、何か新たな証拠がでてきたとしても、民主党に対する国民の信頼感はすでに大きく毀損されています。 このままだと民主党議員集団全体の精神年齢に、日本国民からクェスチョンマークが点灯したままでしょう。前原氏の頭脳が正常ならば、彼の一連の愚挙にみえる挙動は民主党の解体・再編を目指す深謀遠慮ということになります。



3.うがった見方

 筆者は、マスコミから大バッシングを受けている前原代表が、妙に強気で、妙に落ち着いている表情が非常に気になります。一方、今のところ、いちおう救われているようにみえる武部氏の不安な表情と好対照です。前原氏はどれほど国民から顰蹙を買おうとまったく恐れる必要なないほど、何者からか、その将来を保障されているように見えます。彼の何かに憑かれたような目は決して国民を見てはいません。ここで筆者得意のうがった見方をすれば、堀江メール事件とは、小泉政権と前原執行部の出来レース(茶番劇)ではないかというものです。その間接的な根拠は、2005年夏の衆院選挙における当時の岡田民主党執行部の異常な自爆的戦術にあります。当時の筆者の見方では、岡田民主党は小泉政権に対する必殺技があったにもかかわらず、その奥の手をまったく使わなかったのです。(注2) 筆者の目には岡田氏も前原氏も確信犯的なオウンゴール(自殺点)をやらかしている、さもなければ、やらかされているように見えます。昨年の911衆院選挙でオウンゴールをやって自爆大敗した岡田執行部を引き継いだ前原執行部も今回、堀江メール事件で同じく自爆的対応をしています。ところで前原執行部と小泉政権の間には超党派的な共通性があります。それは両者とも親米派である点にあります。日本の国政の対立軸はもはや、自民党と民主党ではなく、親米党と愛国党(守旧派)です。(注3)この意味で、小泉政権と前原執行部は、属する政党は異なれど、同じ穴のムジナでしょう。さて日本では昨年の秋以降、ポスト小泉レースが取りざたされています。筆者はポスト小

泉政権を、竹中総理大臣誕生プラス、竹中政権への前原氏の閣僚入り、と予言しています。(注4)要するに、日本の政界では大再編が起きるのです。それは、政権与党である自民党から愛国的守旧派を一掃する動きがさらに加速され、一方、民主党は親米一枚岩政党を目指しています。したがって、今後の日本政治は、親米派同士の覇権争いとなり、その大きな枠内で自民党と民主党が茶番的出来レースを繰り広げていくことになるでしょう。自民党、民主党を問わず、米国留学の若手政治家(親米派学歴エリート)が今後、さらに登用されていくでしょう。堀江メール事件のターゲット、武部氏は小泉政権に属しているとはいえ、その本質は守旧派ですから、いずれ切り捨てられる運命にあります。彼の不安な顔はそのことを予知していることを物語っています。ところで自民党内には猫かぶりの非親米の守旧派がまだ潜んでいます。民主党内にも旧社会党系の非親米派が紛れています。日本政治を闇から支配する勢力にとって、理想は、親米派のみのダメな自民党と親米派のみのダメな民主党というダメダメ二大政党の堕落した競争状態です。ダメダメな二大政党による馴れ合い政治が蔓延すれば、日本国民の政治不信をさらに高めることになりますが、このような状況は闇の支配者にとって好都合です。さらに日本国民から反米思想あるいは親中思想という政治的選択肢を奪い取ることもできます。日本の政治家を堕落に導く闇の支配者の最終ターゲットは日本の有能官僚をいかに、彼らの従順なシモベにするかでしょう。小泉政権の操縦に成功した最近の彼ら、それなりに学習しました。日本では、愚かな国民の人気に振り回される政治家よりも、有能な官僚を有利に利用するほうがはるかに効率がよいと・・・。



注1:ジョン・ダワー「敗北を抱きしめて」岩波書店、2004年、下巻374ページ

注2:ベンチャー革命No.176「911衆院選挙は茶番か」2005年9月4日

http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/mvr176.htm


注3:ベンチャー革命No.89「親米党と愛国党という対立軸の提案」2004年6月23日

http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/mvr089.htm


注4:ベンチャー革命No.179「竹中総理大臣の誕生か?」2005年10月1日

http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/mvr179.htm




山本尚利(ヤマモトヒサトシ)

hisa_yamamoto@mug.biglobe.ne.jp


http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/melma.htm


http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/magazine-menus.htm


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