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教育基本法改正

遠吠えと言いますか、徒然なるままに考えた戯れ言みたいなものの数々


http://www.geocities.jp/mackensen_class/my_essay/my_essay_20021201.html







ゆえに、我が国の教育の骨格たる教育基本法は、

『誰が見ても異議の無い納得のいくものでなければならない』

と思うのです。

しかしながら、今回の中間報告を見ると、すんなりと受け入れることの出来ない違和感があります。



私が問題とする中間報告のポイント。それは



『公共心や道徳心、郷土や国を愛する心』



を基本理念として押し出している一点に尽きます。





これ自体は大変結構なことです。

社会で生きていく以上、公共心や道徳心はどうしても必要なものです。

また、国際化が進み、世界で活躍する日本人が増えていけばいくほど、逆説的に言って日本人としてのアイデンティティーが必要になってくるでしょう。



しかしこれらは本来、教育基本法で掲げるべきものではなく、学習や生活を通じて身に着けていくべきものではないのでしょうか?



なぜこれを、わざわざ中間報告は掲げているのでしょう?

私の見解は、



『自己中な人間が増えすぎたから』



だと思います。

若者の風紀の乱れや定職に就かないフリーターの増加などを『自分勝手』、『我が侭』と捉えて眉をしかめる人たちにとってはむしろ歓迎すべきものに映るかもしれません。

だからと言って、諸手を挙げて賛同してしまって良いものでしょうか?



もともと現行の教育基本法は、戦前の個人軽視、国家重視の風潮に対するアンチテーゼとして誕生したものです。

いわば、個人重視の思想をそれまでになく取り入れたものでした。

国家主義的思想を含む戦前の教育勅語を否定したものであり、民主主義、平和主義を戦後日本に打ち立てるための礎となるものだったのです。

対して、問題の中間報告の内容は(表面的な見方しかしていないとの批判を覚悟で述べれば)これと相反するものです。

『個人よりも社会・国家重視』と解釈することも可能なものになっています。



さすがに口に出して言う政治家こそ少ないものの、為政者の立場からすれば

『政治に興味を持ちあれこれ言ってくる国民』よりも、

『政治に無関心で自分たちの決定をすんなり受け入れてくれる国民』のほうがありがたいでしょう。







『愛国心』



これ自体を否定などしません。むしろ、これを持てる人間に育ったならば日本人として誇らしいことです。



でも『愛国心』とは、政治家や官僚が音頭を取って教育基本法を改正して身に着けるものでしょうか?



『青少年有害環境対策法案』

『住民基本台帳ネットワーク』

『盗聴法』



本当に国民にプラスになるのかさえ疑わしく、憲法に抵触する可能性も高いこれらの法案を提出、あるいはすでに国会を通過させた彼ら。

クリントン政権の柔軟姿勢からブッシュ政権の強硬姿勢にアメリカの対北朝鮮政策が転換するまで、拉致された人たちの救助に何ら有効な打開策を打てなかった彼ら。



そんな彼らが叫ぶ『愛国心』とは、一体何なのでしょう?



政治家や官僚が叫ぶ『愛国心』 = 政府の方針に従順な国民を育成するためのモノ



なのではないか、という疑念が拭いきれません。





『日本古来の文化、伝統を重んじる愛国心』



こういう愛国心なら大いに結構じゃないですか。中間報告も表向きはそう謳っています。



『諸外国の不当な干渉に屈せず、自国にとって最善の舵取りをすることを良しとする愛国心』



これも大いに結構、大歓迎です。今の日本に必要なものです。



『太平洋戦争で散った人たちの死を悼み、平和な世にあってもそれを忘れまい、無駄にすまいとする愛国心』



異論もあるでしょうが、戦争を経て得た平和と自由を謳歌している我々としては忘れてはならないでしょう。



『欧米列強による植民地支配が進むアジアにあって日本の独立を堅持しようと、欧米に比し貧弱な生産力と経済力、技術力の枠組みの中で必死に零戦や長門・大和級戦艦を作り上げた技術者たちの愛国心』



これも否定すべきではないと思います。

軍事技術、それも旧日本軍というだけで否定的な色眼鏡で見る人は多いですが、このとき培われたノウハウは、戦後も造船業界で日本の高度成長を支えました。



『敗戦後の焦土の中から、一日も早く日本を復興させようと奮闘した技術者たちの愛国心』



日本人として大いに誇るべきことだし、そして感謝しなくてはならないでしょう。

彼らの努力が無ければ、今の技術立国日本は有り得なかったはずです。

政治家が(当時ではやむをえなかった一面もあるかも知れないが)アメリカに盲目的に付き従っていたころ、技術者たちはアメリカに追いつけ追い越せと奮戦していたのです。



こうした愛国心を培うというのが目的なのだとハッキリ納得できれば、誰も文句など垂れないでしょう。

でももし、



『若者たちを神風特攻に送る行為を正当化する愛国心』

『沈められるとわかっている大和とその乗員を送り出すことを正当化する愛国心』



こんな類の愛国心なら、まっぴら御免です。

政治家や官僚が、『愛国心』をお題目にして国民がこんな風に無条件に従ってくれればいいとわずかでも思っているんなら、改正にはあえて反対します!

ハッキリ言って、そんな『愛国心』は歪んでいる!

尋常な『愛国心』の持ち主なら、鈴木宗男議員のごとき人物を「愛国心に満ちた議員」などとは思わないでしょうね。

その鈴木宗男議員が所属していた自民党の、それも鈴木宗男議員寄りだった保守派(抵抗勢力?)が中心となって出来上がった、今回の改正案。

これを疑いの目で見るなと言われても、無理な話というものです。

要は、



『愛国心』を教える教育自体はあって良いかも知れないが、その『愛国心』を謳う政治家や官僚が胡散臭すぎ



ということです。



森総理の「神の国」発言のときは、森総理個人を軽蔑するだけで済みましたが、今回はそうも言っていられないようです。教育基本法改正という、より具体的、現実的な形を伴っているのですから。

にもかかわらず、この問題に無関心な大多数の国民の姿に危機感を感じます。



『愛国心』というと、右翼っぽいというイメージが付きまとっていた事は否めません。

それだけに、今までは声を大にして叫ぶには多少の勇気が要った感もあります。

でも今、我々一人一人が『愛国心』というものを、右翼や左翼といった類の枠組みにとらわれず考え直すべき時期に来ていると思います。

お上が振り回す『愛国心』に心を奪われること無く、日本という国、そして日本国民としての自覚を見直す時期に来たということです。



『愛国心』の無い日本人なんていません(多分)。

どれも『愛国心』無しには出来ないことですよ。

祖国の日本の将来を危惧し、日本をより良い方向に持っていこうという意識は誰もが持っています。

ただ、政治家や官僚が叫ぶ彼らに都合の良い『愛国心』を押し付けられて、昔のように個人がないがしろにされる可能性を危惧してるだけです。



雪印の牛肉偽装や、東京電力の原発トラブル隠し

これは『会社』という小さな社会での協調を、『国家』という大きな社会での協調よりも優先させてしまったことに起因する過ちです。

戦前、戦時の軍上層部は、特にこの傾向が顕著でした

残念ながら、こうした体質から日本人はまだ脱却し切れていません。地方在住の人間として言えば、地方では特にこの傾向が強いのです。

集団での無登録農薬使用問題や、公共工事の談合などがその典型例ではないでしょうか?

表向きの『協調』を重んじるあまり、公の場での『議論』から逃げ腰になる。

年配者や上位者の意見、感情論に引きずられ、『議論』そのものが敬遠されることもある。

個人間ならまだ我慢も出来ますが、職場での会議や地方自治体での人選、議会にまでこのような風潮が蔓延していると感じてしまうこともあり、ここまで来ると愚の骨頂という他は無いですね。

『社会との協調』といっても、そのバランス感覚が大切だということです。



『個人重視』を自己中にすり替える馬鹿がいるように、『社会重視』、『協調重視』を曲解する馬鹿は必ず出てきます。

それを見極める目が、とりわけ地方の人間には必要だと思えてしまうのですが。



(
執筆 2002/12/01)


教育基本法改正案の背景


日本社会臨床学会 佐々木賢(運営委員)


グローバル経済化の日本で階層構造が変化した。年収一億円以上のA層が十万人、年収一千万円前後のB層が三千万人年収三百万円以下のC層が八千万人いる。数値の違いこそあれ、この格差の構造は世界的な傾向になった。C層の貧困の原因はA層が出たことにあるが、C層の怨みはむしろB層に向けられる。なぜなら、A層の姿が見えにくく、B層は身近にいてよく見えるからである。


このきわどい状況の中で、ポピュリスト政治家(ブッシュ・小泉・石原等)はA層がさらに発展するような制作をしている。だから一方で、C層が反乱を起こさないような管理技術を考えなければならない。アントニオ・ネグリ(『帝国』の著者)はマルチチュードという概念を提唱した。単語の意味は「多数」だが、グローバル経済下では、反乱の主体となる「大衆」の意味をもち、家族を越え、国境を越え、国民意識を越え、ネットで連携し、捨て身の抵抗をする可能性を秘めている。さてそこで、C層がマルチチュードにならない管理技術とは何か。


情報管理・人口管理・コミュニケーション管理・身体管理・心の管理等のあらゆる管理が必要だが、それとは分からないような、隠された管理でなければならない。教育基本法の改正案には、その新しい管理技術が隠されていると思われる。改革案の言説を検証しながら、それを明らかにしたい。



蛇足


管理技術はじわっと、身近になって来た・。


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教育基本法改定へ自民&公明が、胡散臭い合意へ

自民党と公明党がいよいよ「教育基本法」の変える動きを本格化する。公明党はいろいろ言い訳しつつ、「愛国心」の表現で合意、とても胡散臭い、軍国主義日本の復活を思わせるような中身になる見込みです。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 【読売・20

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1 ■ごぶさたです。

ネットウィルスからの復帰を果たしましたnagaseです。

格差社会を作り出した資本主義が悪いと常々思ってましたが、社会のゆがみこそチャンスと考えるべきですね。

限界個人負債と戦っている資本家をずりおろす勢力とイルミナティは迎合したいのです。だからこそ階級闘争にばかり食いついてくるのです。

今、這い上がれない人間は所詮3流。問題を定義するだけの人間に終わりたくないんで、ここいらで人間改めてみようって思ってます。

管理、スパイ社会は武人時代からの伝統。今に始まったことじゃないですからね~。

いやはや、でもこのHP来るとほっとしますね、これからもNEW WORLD ORDER話題、期待しますね!

2 ■無題

復帰おめでとうございます・。私もちょっと時間が無くて、調査不足ですみません・。また、頑張ります。
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