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属国の酋長選びは売国にあらず。

ベンチャー革命2005年9月4日

                           山本尚利

タイトル: 9.11衆院選挙は茶番か



1.奏功?小泉首相の異様な強引さ

 9.11衆院選挙戦で、小泉自民党は、郵政民営化1本に絞って、極め

てわかりやすい選挙戦略をとっています。郵政民営化法案が参院で否

決されたのですから、本来、衆院差し戻しか小泉内閣総辞職が筋で

す。その意味で、今回の小泉首相の衆院解散・総選挙は、首相の職権

乱用の暴挙であることは明らかです。ところが、その後の国民の反応

をみていると、大半の日本国民は強くみえる指導者に強引に引っ張ら

れると受身でついていくようです。まさに子羊国民そのものです。ま

たすでに海外勢力に懐柔された日本の大手マスコミがこの暴挙に関し

てほとんど何の批判もしないことが、国民の批判力をさらに弱くして

います。現在のところ、小泉首相の異様な強引さは、小泉自民党の選

挙戦略にマイナスとなってはいないようです。それどころか、リーダ

ーシップのある指導者のイメージつくりに寄与しているほどです。そ

の証拠に大手マスコミの世論調査ではことごとく小泉内閣支持率が上

がっています。ほんとうに中立的な世論調査であるかどうか疑わしい

にしても・・・。



2.ピントのはずれた民主党の選挙戦略

 小泉首相の背水の陣的で攻撃的な選挙戦略に、民主党は圧倒されて

います。本来、保守党であるはずの小泉自民党は、郵政民営化イコー

ル構造改革という単純な図式を国民に印象付けることによって、いわ

ば詐欺的な吹聴によって、改革党の幻想をばら撒き、野党としての民

主党の存在感を徹底的に薄めることに成功しています。その意味で、

岡田民主党は小泉自民党に完全にお株を奪われています。これでは、

本来、民主党に投票すべき改革支持の有権者がだまされて小泉自民党

に投票することになります。一方、地方の保守的な有権者(高齢者)は

自民党ブランドがすでに骨の髄までインプットされていますから、小

泉自民党がかつての保守的自民党とまるで変わっているのに、それに

気づかず、結局、自民党に投票してしまうでしょう。これでは、民主

党に決定的に不利です。こうして岡田民主党は戦略的な小泉陣営にし

てやられているわけです。

 さて政民営化法案の参院否決の直近まで、大手マスコミの世論調査

で、国民の関心度が年金と景気回復にしかなく、郵政民営化への国民

関心度は低いとわかっていました。ところが小泉首相は国民関心度と

無関係に、米国の要求で郵政民営化を露骨に最優先してきました。一

方、民主党は『政治は国民のためにある』という常識をマジメに尊重

し、今回の選挙では、争点を国民の関心の高い(?)年金問題に振り

向けようとしています。しかしながら、この民主党の選挙戦略はどう

も成功しているとは言い難い。なぜなら国民の目には、背水の陣で勝

負を挑んだ小泉首相との真っ向勝負を逃げているような印象を与えて

いるからです。正直者がバカをみる世の中です。さらに小泉応援団と

化した大手マスコミも、年金問題はほとんど取り上げない。マジメが

取り柄の民主党の岡田党首は、国民の最大関心事を取り上げれば国民

が民主党を支持してくれると単純に思っているのでしょうか。筆者が

民主党幹部であったら、こんな浅はかな選挙戦略はとりません。


国民心理はそれほど単純ではないからです。よく、美人女優に好みの男性

のタイプは?と聞くヤボな芸能記者がいますが、たいてい美人女優は

あたりさわりのない答えをします。人気の美人女優ほど本音は言わな

いのが普通です。今の民主党は、美人女優と同じ答え方をしている国

民のさしさわりのない回答(年金や景気)を真に受けている。ここが大

間違いです。読みの浅い岡田党首はせっかく国民におもねって政権公

約を力説しているのに、なぜ国民の反応がイマイチなのかクビをひね

っているのでしょうか。もしそうだとすれば、国民リーダーとしては

失格です。それとも、うがった見方をすれば、2004年米国大統領選挙

における米国民主党の大統領候補、ジョン・ケリーのように、日本の

民主党の岡田党首も本気で政権奪取する気がないのでしょうか。それ

なら、日本の民主党の紋切り型選挙戦略は納得ですが・・・。

 日本の民主党には、どうも内部にブレーキをかける役の人が紛れ込

んでいるようです。



3.9.11衆院選挙を迎える国民の真の期待

 9.11衆院選挙に臨む(望む)国民の本音の期待は「強いリーダーシッ

プ」のような気がします。日本の国民は近未来日本の国家破綻を動物

的な勘で嗅ぎ取っているのではないでしょうか。現在の日本国民はマ

ス心理として漠然とした不安感にとりつかれています。具体的には国

民個人やその家族の漠とした将来不安、国家財政破綻の不安、極東に

おける戦争危機の不安、エネルギー危機の不安、食糧危機の不安、自

然災害の不安などなど、多くの不安にとりつかれています。しかしな

がら、不安にかられる日本国民の心理を強力に支配する宗教は日本に

存在しません。その代わりとして、日本国民は好むと好まざるにかか

わらず、強い指導者を求めるはずです。すなわち、理性では独裁政治

の怖さを承知しながら、深層心理で独裁者を求める欲求が高まってい

るのです。その意味で小泉陣営のほうが、岡田陣営よりはるかに的確

に、日本国民の深層心理をとらえています。小泉首相は、悪賢い誰か

の振り付けによって『強いリーダー』を演じさせられているのは明白

です。身体的な貧弱さと裏腹ですが・・・。

 さて今年の5月連休に安部晋三衆院議員が、小泉首相の後継を狙っ

て、米国のジャパンハンドラーに面接を受けに行ったのですが、なん

らかの事情で今回は見送られたようです。つまり米国の意思はしばら

く小泉続投なのでしょう。だから今回の選挙でもジャパンハンドラー

は小泉首相に振り付けせざるをえない。

 ところで筆者の専門であるMOT(技術経営)論では、逆説的ですが、

技術そのものより、技術を取り巻く環境を重視します。この米国生ま

れのMOT論に照らしても、岡田陣営より、小泉陣営のほうがはるかに

「戦略の本質」をとらえていると思います。つまり、どうすれば選挙

に勝てるかという戦略の本質です。いくら能書きを唱えても、勝たな

ければ始まらない。その意味で、小泉陣営の狡猾な戦略性は、とても

日本人のワザとは思えません。



4.小泉自民党に大義はあるか

 9.11衆院選挙において小泉自民党の最優先の戦略課題は、自民党内

の反小泉派の有力議員(非親米議員)の駆逐でしょう。これだけは、い

かなる手段を弄してもやり遂げるでしょう。いわゆる刺客の送り込ま

れた小選挙区の多くは反小泉派の元自民党立候補者と小泉刺客候補の

相打ちとなることは、小泉陣営は織り込み済みでしょう。つまり反小

泉の大物議員が大量に落選するでしょう。小泉自民党の擁立した対立

候補は文字通り刺客そのものです。この小泉陣営の異様な刺客戦術

は、自民党組織として議員数を減らすリスクが極めて高い危険な賭け

です。つまり、数が力の自民党存続にとって小泉流刺客戦術は危険極

まりない禁じ手であることは子供にもわかる話です。それを承知で危

険な賭けに打って出た小泉自民党は、自民党政権維持より、反小泉自

民党議員の駆逐を優先していることは明らかです。この戦術は到底、

伝統的自民党の発想ではないし、「和」を重んじる日本人の発想でも

ないと知るべきです。選挙日までに国民が小泉陣営を操る黒幕の存在

に気づくかどうか、非常に微妙です。さて、つぎの戦略課題はもちろ

ん、小泉首相にとってのおのれの政権維持です。しかしながら、これ

ばっかりは9.11選挙日にフタを開けてみるまで、誰もわからない。先

の郵政民営化法案の参院否決事件のように、土壇場で、国民が小泉陣

営の「振り込め詐欺」的催眠術から目覚めれば、さすがの小泉自民党

も化けの皮がはがれて敗北するでしょう。現小泉政権の本質は「日本

を繁栄させること」ではなく「日本の繁栄を抑制すること」を使命と

するのです。この点が決定的に重要です。小泉首相の演技が巧くて、

大半の国民はその本質を容易に見破れていない。選挙日までに、もし

見破ったら、小泉政権の詐欺がばれるので、いくら、岡田民主党の国

民心理の読みが浅くとも、やはり民主党がタナボタで逆転ウッチャリ

勝利です。ただ、米国はそれでもかまわないようにちゃんと手が打っ

てありますが・・・。

 さて岡田民主党は小泉陣営の異常な自爆的戦術によって、政権交代

の絶好のチャンスに恵まれています。しかも岡田民主党には小泉自民

党必殺ワザがあります。さてその必殺ワザとは何でしょうか。それ

は、小泉陣営の進める「郵政民営化法案」とは、国民の最後の虎の

子、郵貯・簡保が米国政府や米国金融資本の餌食にされる売国的法案

であることを徹底的に国民に告発することです。国民がその真相を知

れば仰天、一発で小泉流の「振り込め詐欺」的催眠術から目覚めるは

ずです。ところが岡田民主党は、これほどの好条件に恵まれているに

もかかわらず、なぜかその必殺ワザを使おうとしません。ここに岡田

民主党戦略の最大の謎があります。それ故、岡田党首の小泉批判演説

はまったくピントがはずれているし、小泉首相に比べてまるでインパ

クトがないのです。当然、国民への説得力もありません。どうも岡田

党首はこれを自覚して行動しているようです。このことから、日本の

民主党の中核部分は小泉自民党と同じく、すでに米国のジャパンハン

ドラーに掠め取られていると推察することができます。以上の議論か

ら、郵政民営化の是非を問う選挙と言われる9.11衆院選挙の第一の目

的は「非親米派政治家(親中国派)を駆逐すること」であると結論づけ

られます。その狙いは、日本の政官財を完全に米国の支配化におい

て、日本の国力の許容以上の増強(米国にとっての脅威)を徹底的に抑

制していくとともに、日本の親中国化の芽を完全に摘み取ることにあ

ります。その意味で、表向きの選挙争点とされている「郵政民営化」

は、9.11選挙の真の目的を隠すためのカモフラージュでしかないこと

になります。小泉陣営を操る黒幕は極めて戦略的です。ある意味でた

いしたものです。9.11選挙で国民が自民党を勝たしても、民主党を勝

たしても、米国ジャパンハンドラーはまったく困らない。もしそうな

らば、われわれ納税者にとって、9.11国政選挙は800億円の税金を使

うに値しない茶番でしかありません。



山本尚利(ヤマモトヒサトシ)

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