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シフトしているのか?

ベンチャー革命2006年6月21日

                           山本尚利

タイトル: 福井日銀総裁バッシングとポスト小泉シナリオ



 すでに、筆者は、今年の年頭、ポスト小泉を占っています(注0)が、現在の流動的な日本

の政局を鑑みて、その半年後の今、福井日銀総裁バッシング事件を通じて、再度、ポスト小

泉シナリオの予測に挑戦してみます。



1.小泉ファミリーの掃討作戦の狙いとは:MOT的視点から

 小泉政権の寿命が今年9月に迫り、ここにきて小泉ファミリー、村上ファンドへの攻略(注

1)、福井日銀総裁への攻撃がにわかに激しくなってきました。筆者は1年以上前から、オリ

ックス宮内ファミリー(村上世彰氏を含む)と福井日銀総裁のただならぬ関係は個人的に知っ

ていました。村上氏の逮捕された今、この人脈は、反小泉勢力にとっては絶好の攻撃ターゲ

ットであることもよくわかります。したがって、今回の福井総裁バッシング(注2)を、小

泉ファミリーへの総攻撃の一環であると筆者はみなしています。いつの時代も時の政権末

期、権力抗争が表面化してくるとこのような局面が起こることはよくあります。ところで筆

者の興味は、小泉ファミリー攻撃の主導者が誰かという点です。まず想定されるのは、

(1)反小泉の官僚権力です。もうひとつは、(2)米国覇権主義者です。この2者以外に

は、自民党内の反小泉勢力が挙げられますが、その力はすでに弱くなっているとみていま

す。

 一連の動きを観察するに、東京地検によるライブドアや村上ファンド攻略の究極のターゲ

ットは、実は福井日銀総裁の攻略であった可能性すらあります。

?そこで、福井総裁バッシングを、筆者の専門であるMOT(技術経営)におけるシナリオ・アプロ

ーチで推論してみます。

(1)反小泉官僚権力主導の福井総裁バッシング・シナリオ:

?このシナリオでは、福井日銀総裁攻撃の究極の目的は、日銀総裁ポストの奪還ということに

なります。ちなみに日銀総裁ポストは、福井氏のような日銀プロパーと財務省あるいは金融

庁(元大蔵省)の横滑り官僚が交互に座るという伝統があります。

(2)米国覇権主義者主導の福井総裁バッシング・シナリオ:

 日銀人事は戦後まもなく米国覇権主義者を操る国際金融勢力に実質的にのっとられている

と、前々から筆者は個人的に思っていますが、日銀内での地位を不動にした福井総裁が、日

本の国益の観点から、本来の日銀運営を取り戻そうとした。しかしながら、福井氏の構想す

る日本国家金融戦略の是正が国際金融勢力の私益に反するとみなされたので、福井失脚が画

策されているという見方です。もしそれなら、したり顔の有識者による福井批判は、とんだ

お笑いグサですね。

 今のところ、筆者には残念ながら、上記どちらのシナリオで福井失脚プロジェクトが動い

ているのかわかりません。



2.小泉ファミリー内の分裂

 バッシング渦中、針のむしろの福井氏は元々、米国覇権主義者の傀儡、小泉政権が担いだ

日銀総裁ですから、米国覇権主義者に背けば、当然のごとく失脚させられるはずです。今の

ところ小泉首相は一応、福井氏をかばう姿勢をとっていますが、これは単に武士の情けにす

ぎないのでしょう。ところで、福井総裁率いる日銀は、2006年3月9日、5年半に及ぶ、量的緩

和政策の解除を決定したと報道されていますが、この決定が、国際金融勢力の私益に反する

のでしょうか。マスコミ報道によれば、日銀の量的緩和解除政策への批判の急先鋒は、竹中

総務大臣(小泉政権の実力者)とのこと。なるほど。要するに、小泉ファミリーは一枚岩では

なくなっているということです。小泉ファミリー内での、対米従属度というより、対寡頭勢

力従属度に個人的バラツキがみられるということです。福井氏は竹中氏ほど、対寡頭勢力従

属度が高くないようにみえます。

 筆者は、2005年10月の時点で、ポスト小泉の次期首相として竹中氏を予言していました(注

3)。これは、別に彼の出世を期待しているのではなく、筆者のMOTシナリオ論を適用すれ

ば、当然、竹中総理大臣誕生シナリオが浮上すると予測していたにすぎません。

 ここで、ポスト小泉シナリオを再度、予測するには、小泉首相の対寡頭勢力従属度が真に

どれくらいなのかの分析が必要となります。小泉首相は意外にも実は、竹中氏のような筋金

入りの対寡頭勢力従属者ではないのではないかと、かなり以前から筆者は思っていました(注

4)。

 小泉首相と竹中総務大臣の対米従属度ではなく、対寡頭勢力従属度の微妙な差が、ここに

きて、小泉ファミリー内の分裂を招いているのではないでしょうか。

 ところで6月18日のTVニュースで、安倍晋三夫妻がメトロポリタンオペラ『椿姫』日本公

演を鑑賞しているシーンを見かけましたが、その隣になんと竹中氏がヒョッコリ座っていま

した。そういえば最近、竹中氏が安倍氏に擦り寄っていて、小泉首相の秘書官飯島氏が警戒

しているという情報もありますが、上記、TVニュース画像はきしくもその情報をリアルなも

のにしています。

 竹中氏は米国覇権主義者のシナリオに沿ったポスト小泉の総理大臣就任シナリオをあきら

め、安倍政権における副総理シナリオ(安倍総理は単なるダミー)を狙っているのでしょう

か。

 さて、必死にポスト小泉シナリオを模索する竹中氏自身にそれほど、総理大臣ポストへの

執念が強いとは思えません。それより、竹中氏は、米国覇権主義者、すなわち寡頭勢力への

忠誠心が、催眠術にかかったように強いのでしょう。ところが運悪く、竹中氏の実質的上司

であるロバート・ゼーリック国務副長官が、ブッシュ政権から離脱すると6月19日に発表され

ています。そのゼーリック氏はゴールドマンサックスに移るようです。そしてブッシュ政権

には、同じくゴールドマンサックスのCEOであったヘンリー・ポールソン氏が財務長官として

入閣するそうです。ビル・クリントン政権時のロバート・ルービン財務長官人事を彷彿とさせ

ます。端的に言えば、ブッシュ政権を操る寡頭勢力が交替しつつあるということです。竹中

氏が、交替した寡頭勢力から今後、どのように扱われるのか、今のところ、まったく不透明

です。竹中氏は近未来、ブッシュ政権から次期日銀総裁に推薦されるのでしょうか。しかし

ながら、反小泉官僚権力が、その人事を簡単に受け入れるとも思えません。



3.ポスト小泉:日本の孤立化シナリオ

 さてポスト小泉の次期自民党総裁は、安倍氏か福田氏に絞られたと見てよいでしょう(注

5)。ただし、自民党総裁が自動的に日本国総理大臣になれるかどうかは今度ばかりは微妙で

す。隠れ親米の小沢民主党党首の総理大臣就任シナリオも十分あり得ます(注6)。また、ポ

スト小泉の総理大臣シナリオは、闇の支配者の交替した改装ブッシュ政権の対中国戦略と深

く係わってくるでしょう。交替した寡頭勢力が、一見、親中国派を装うポールソン氏を抜擢

したことは意味がありそうです。ブッシュ政権はアラブ地域での戦争による浪費から、非戦

争のお金儲けに戦略転換したのではないでしょうか。ブッシュ政権を操る、交替した寡頭勢

力の新たな対日戦略のシナリオ・オプションは二つあります。(1)日本をアジアで孤立さ

せるシナリオ(米国独り勝ちのため)、(2)日本を米国のアジア戦略のパートナーにする

シナリオ(日米同盟に沿って)、の二つです。

 ポスト小泉シナリオと関連させると、(1)日本孤立化シナリオなら、ポスト小泉の総理

大臣は、文句なく安倍氏か竹中氏です。(2)日本パートナーシナリオなら、ポスト小泉の

総理大臣は、親中国的なポーズをとる福田氏か小沢氏でしょう。

?米国連邦政府内で、最近、交替したとみられる闇の寡頭勢力が、2年後のポスト・ブッシュ政

権を、ヒラリー・クリントン民主党政権にする計画ならば、90年代、ビル・クリントン政権

の親中国アジア戦略から類推すれば、(2)日本の孤立化シナリオにリアリティがあります

(注7)。



4.日本孤立化シナリオの兆候

 現在の日本は周知のように、北朝鮮のテポドン2号発射実験の脅威に曝されていますが、筆

者は、米国覇権主義者が北朝鮮脅威を、日本孤立化シナリオの実現に向けて、巧みに利用し

ているとみています(注8)。もうひとつ、中国の反日政策も、米国の親中派(アジア戦略で日

本より中国を重視する一派)による日本の孤立化戦略に呼応しているとみています。対米追従

の日本政府は、対北朝鮮食糧支援や、対中国ODA資金援助で、われわれの血税を、あろうこと

か、米国覇権主義者の圧力で、北朝鮮や中国に献上させられています(注9)。

 端的にいえば、日本国民の支払った税金が、日本の発展ではなく、日本の孤立化に使われ

ているのです。これこそ、究極のオウンゴール(自殺行為)です。ついでに言えば、W杯サッカ

ーで、日本人ではないジーコ監督が日本チームを勝たせようとがんばっているハズと信じて

疑わない、大多数のお人好し日本国民は水面下で、日本孤立化のシナリオが着々と進行して

いることがまったく見えていないようです。MOTのシナリオ・アプローチは、ジーコ・ジャパ

ン問題を含めて、何事につけ、すべてを疑ってみるには最適の思考法です。



注0:ベンチャー革命No.196『ポスト小泉を占う』2006年1月11日

http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/mvr183.htm


注1:ベンチャー革命No.196『村上世彰氏の引退劇の意味』2006年6月5日

http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/mvr196.htm


注2:福井日銀総裁は、村上ファンドの顧問をしており、1000万円の個人投資を行い1473万

円の運用益を得ていたことが2006年6月20日に公表されている。国民にゼロ金利を強制してい

る手前、日銀総裁の立場で、個人的に巨額の運用益を得ていたことから、各界から辞任要求

がでている。

注3:ベンチャー革命No.179『竹中総理大臣の誕生か?』2005年10月1日

http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/mvr179.htm


注4:ベンチャー革命No.94『小泉首相こそ真の愛国者?』2004年7月14日

http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/mvr094.htm


注5:ベンチャー革命No.193『次期自民党総裁は福田氏?』2006年5月14日

http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/mvr193.htm


注6:ベンチャー革命No.190『小沢民主党新代表のミッションとは』2006年4月11日

http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/mvr190.htm


注7:テックベンチャーNo.98『日本人孤立のシナリオ』2002年2月5日

http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/ATT00033.htm


注8:ベンチャー革命No.83『日米対北朝鮮:八百長の敵対関係』2004年6月5日

http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/mvr083.htm


注9:ベンチャー革命No.101『中国反日運動激化の意味』2004年8月8日

http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/mvr101.htm




山本尚利(ヤマモトヒサトシ)

hisa_yamamoto@mug.biglobe.ne.jp


http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/melma.htm


http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/magazine-menus.htm




蛇足


たしかに、福井は日銀営業部長の頃にバブルを起こし、潰した張本人です(数十万人が、この政策の犠牲になっています・・その霊は福井へと迫っているだろう。)。ご主人様には忠実なポチでしたが、ボケて来たのかご主人の意向が見えなくなって来たのだろうか?竹中もソロソロ賞味期限切れに陥ってしまったのだろう・・使い捨てにされるのだろうか?。米国も、これからは、ヒラリー民主党へとシフトし、日本では小沢支持が明白となりつつあるのだろう・・そして榊原一派(ミスター円)が台頭してくるような気がする・。?

どちらも、売国ではあるが・・。

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