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前の龍、後ろの虎

ベンチャー革命2006年8月26日

                           山本尚利

タイトル: 日本は、なぜこれほどまで執拗に仕掛けられるのか



1.小泉首相の靖国参拝強行の意味

 2006年8月15日、筆者は所用でシンガポールにおり、ホテルのテレビのNHK放送にて、小泉

首相の靖国参拝の実況中継を観ました。小泉氏の前々からの発言で、この日の参拝は予想さ

れていました。小泉首相がなぜ靖国参拝にこだわるかはいろいろな見方がありますが、少な

くとも、小泉首相が国民に向かって公言していることは明らかな詭弁であり、矛盾だらけで

す。これをまともに信じるナイーブな国民が大半であるという前提に立っています。まった

くの愚民政治家そのものです。筆者は以前から、小泉首相の靖国参拝は極東にて日本、中

国、韓国の対立を煽るための挑発行動であると規定しています。(注3)問題は極東におけ

る3カ国の対立構造への挑発が日本国民の利益になるかどうかです。筆者の考えは、日中韓の

兄弟げんかは、米国覇権主義者の私益であって、日本の国益に反すると考えます。一方、中

国、韓国の反対を承知で、毎年、靖国参拝を強行してきた小泉首相の真意を善意に解釈すれ

ば、今回、終戦記念日の靖国参拝によって、中国国民、韓国国民を怒らせ、日中韓の対立関

係を深めることが、結果的に日米関係を強化することになる。
日本は米国とも、中国とも、

韓国とも仲良くすることが理想であるが、二兎追うものは、一兎も得ずとなる。そこで日米

関係の強化と、日中韓関係の強化を比較すれば、二者択一で日米関係の強化を選ぶ方が、最

終的に日本の国益になるというロジックでしょう。安倍晋三氏も同様の考えのようです。小

泉首相の問題は、この米国最優先の正当化論を、どういうわけか堂々と国民に表明しない点

です。安倍氏のほうは最近の著作で、上記のような従米正当化論を述べており、反小泉派の

代表、加藤紘一氏からあまりにナイーブと批判されています。加藤氏に批判されるまでもな

く、小泉氏も安倍氏も、このカビの生えそうな勝共連合的な自論に対して、おそらく一抹の

うしろめたさがあるでしょう。それもそのはずです。なぜなら、彼らは本音では、単に、米

国覇権主義者を陰で操る寡頭勢力におもねっているだけにすぎないからです。その結果、小

泉首相も安倍氏も、日中韓の分断を企む国際寡頭勢力(米国覇権主義者を支配する勢力)の

意のままに動く傀儡であるという見方が成り立つのです。



2.なぜ中韓の反日運動は低調だったか

 去年2005年4月、中韓にて激しい反日運動が起きました。(注4、注5、注6)それに比べ

て、今回の小泉氏の靖国参拝強行では、わざわざ終戦記念日に強行したにもかかわらず、思

ったほどの大規模な反日運動が起きませんでした。なぜでしょうか。その理由はいろいろ考

えられますが、筆者は主に、2006年6月、米国覇権主義者を支配する寡頭勢力の覇権交代が起

きたためではないかと読んでいます。それまでの軍事エネルギー覇権から金融主導覇権に交

代したとすれば、戦争をビジネスチャンスとみなす軍事エネルギー寡頭勢力の発言力が低下

し、極東戦争に誘導するための日中韓の対立挑発への優先度が1年前に比べて下がったと推測

できます。小泉首相の周辺は別として、小泉首相自身は、この変化に気づいていないように

みえます。1年前には、小泉氏の靖国参拝に敏感に呼応した、中国、韓国サイドの反日運動扇

動勢力への資金が当時、覇権を握った寡頭勢力から拠出されたものが、今回はなかったとい

うことでしょう。小泉首相にとっては予期せぬ肩透かしです。つまり、小泉首相は、2001年4

月に就任以来、2006年8月15日の靖国参拝まで、軍事エネルギー覇権の寡頭勢力によって支持

されていると堅く信じていたことを意味します。その意味で、2006年8月15日の小泉氏の靖国

参拝は、まさに裸の王様の行進そのものでした。実に滑稽でした。タイミングがまったく、

ずれているわけです。それに気づかない、ナイーブな日本国民の一部は、この裸の王様に拍

手を送っている。もうあきれてものが言えません。中国や韓国の指導層は、交替前の寡頭勢

力の意のままに動かされる日本の愚かな首相と愚かな国民をさぞかし、冷笑していることで

しょう。

 小泉首相の靖国参拝当日、中国の李肇星外相が早速、日本の宮本中国大使を呼びつけて、

抗議声明を読み上げているニュースが放映されましたが、李肇星外相はヤレヤレといったク

ールな表情でした。内心、なんとかにつけるクスリはないと思っていたのではないでしょう

か。



3.ポスト小泉はほんとうに安倍か?

 現在の日本では、ポスト小泉は安倍晋三という見方が支配的です。この現象は、これまで

小泉政権を支持してきた軍事エネルギー覇権の寡頭勢力の慣性力が効いている結果です。米

国での最近の覇権交代の影響はまだでていません。

 ただ、安倍政権誕生シナリオの実現化を目指している闇の勢力はいろいろな仕掛けをやっ

ているように見えます。たとえば、北朝鮮ミサイル発射事件誘導、北朝鮮の地下核実験情報

の意図的流布、ミサイル防衛予算増額の既成事実化、大停電事故誘発による首都圏テロへの

予感付与と国民心理のマインドコントルール、小泉首相の靖国参拝強行によるナショナリズ

ム高揚、反小泉の代表、加藤紘一氏へのテロ事件勃発による言論封殺、などなどです。これ

は、どうも軍事エネルギー覇権勢力(米国においてはもはや旧勢力)が企む演出にみえます。

ここらへんの動きを見通して、2006年9月、安倍政権が仮に誕生したとしても、短命に終わる

という見方がありますが、この見方は確かに一理あります。仮に安倍政権ができたとして

も、誕生まもなく、新たに覇権を握った金融主導の寡頭勢力に牛耳られる米国覇権主義者か

らはしごをはずされる可能性を否定できないからです。金融主導の寡頭勢力は、小沢一郎率

いる民主党政権誕生シナリオを描いている可能性があります。日本で小沢民主党政権を誕生

させれば、日本に反米政党はなくなり、国際寡頭勢力は、軍事エネルギー覇権時であれ、金

融主導覇権時であれ、日本の政治をいよいよ、米国並みに完全にコントロールできるわけで

す。つまり日本国民にとって田中角栄的な反米愛国主義の選択肢を奪われることを意味しま

す。個人的にテロ被害を受けた加藤紘一氏は、本音ではこの点を危惧しているのだと思いま

す。

 このような日本の政党政治に対する米国覇権主義者による完全支配の試みは、バブル崩壊

後、90年代前半に、小沢一郎氏のリーダーシップで、一時、実現しましたが、傀儡の細川首

相が、日米対等外交を主張したため、米国覇権主義者の逆鱗に触れ、すぐに頓挫してしまい

ました。



4.極東戦争誘導の可能性は下がるか

 2006年8月末現在、米国覇権主義者がすでに金融主導覇権コントロールにシフトしているの

で、9月に周回遅れで軍事エネルギー覇権(旧勢力)に支持された安倍政権が誕生しても、不幸

中の幸いで、近未来、日本が極東戦争に引きずり込まれる危険性は一定程度下がるでしょ

う。その代わり、ポストブッシュの次期政権(おそらく米国民主党政権)によって、日本の富

はとことん搾り取られる危険が高まります。日本が経済的に国家破産させられても、戦争に

引きずり込まれるよりははるかにましです。どっちの転んでも、いかなる手段を弄してもな

んとか日本の国家競争力を陥れようとする外力(仕掛け)は、強まりこそすれ、弱まること

はないでしょう。ところでなぜ、日本はこれほどまでに寡頭勢力から目の仇にされるのか、

その理由は簡単です。日本は、米国に対し3兆ドルから4兆ドルの巨額の対米債権を保有して

いるからです。さらに寡頭勢力にとっての対日脅威は、日本人、中国人、韓国人は人種的に

は同じに見えるのに、なぜ、戦後、日本の経済競争力のみが突出したのか、という点です。

太平洋戦争時、原爆を2個落とし、東京空襲で、帝都を完膚なきまで焼き払ったつもりが、ま

たたくまに、雑草のようによみがえった日本人は心底、脅威で不気味な存在なのです。上記

の巨額の対米債権をチャラにするためには、軍事エネルギー覇権の寡頭勢力からみれば、極

東戦争を誘発させ、日本に米国から限りなく兵器を買わせ、中国を攻撃させて中国の国力を

弱体化する。そして最後は日本が、中国から核攻撃の逆襲を受けて、中国、日本とも全滅す

るのがもっとも好ましいシナリオだったのです。ところが、米国の国内事情による、最近の

寡頭勢力の覇権交代で、その悪魔のシナリオが、幸いしばらく保留されそうです。しかしな

がら、交代した金融主導の寡頭勢力は軍事的ではなく、経済的、産業的に、日本の国家競争

力を弱体化させようとするはずです。この非軍事的対日攻略シナリオは、中国にとっても、

韓国にとっても、実にウェルカムです。なぜなら、彼らにとって日本というライバルが弱る

分、自分たちが相対的に浮上できるからです。



参考資料:

注1:ベンチャー革命No.59『現代日本の新開国派と新攘夷派の対立』2004年3月13日

http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/mvr059.htm


注2:ベンチャー革命No.89『親米党と愛国党という対立軸の提案』2004年6月23日

http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/mvr089.htm


注3:ベンチャー革命No.132『アジア兄弟げんかの顛末記』2004年12月19日

http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/mvr132.htm


注4:ベンチャー革命No.157『現実化する日本の孤立シナリオ』2005年4月10日

http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/mvr157.htm


注5:ベンチャー革命No.158『反日鎮静化:MOTパワーの復活のみ』2005年4月13日

http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/mvr158.htm


注6:ベンチャー革命No.159『対中挑発:中国の発展を阻害すること』2005年4月23日

http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/mvr159.htm


注6:ベンチャー革命No.167『大村益次郎:MOTの祖』2005年6月19日

http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/mvr167.htm




山本尚利(ヤマモトヒサトシ)

hisa_yamamoto@mug.biglobe.ne.jp


http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/melma.htm


http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/magazine-menus.htm


?

蛇足


前にも後ろにも、敵ばかりの状態であり、中国に阿るのも、アメリカに阿るのもどちらも売国奴の所業です。


敵の中の味方を引き付ける連帯が必要だ・。イルミナティの上層部操作では中国もアメリカも同じ穴の狢なのだから・。


本当は国民を目覚めさす事が最善の策であるが・。情報操作と上部構造支配では手出しがしずらい・。

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1 ■小泉暗殺計画

前のゲッタードラゴン、後ろのタイガーマスク

2 ■無題

getter123さん、コメントありがとうございます。
これらもよろしく・。
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