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山本尚利氏コラムから

ベンチャー革命2006年10月4日

                           山本尚利

タイトル: 北朝鮮核実験宣言:日本の安全保障はどうなる?



1・北朝鮮の核実験宣言の狙いとは

 2006年10月4日の新聞報道によれば、北朝鮮が核実験を行うと公式発表したそうです。いよ

いよ来たかと筆者は重く受け止めています。この宣言は、外交の素人にも十分予想できたこ

とです。このニュースに対する安倍首相のコメントは、例によって紋切り型でした。すなわ

ち『米中韓と連携し、国際社会全体で、北朝鮮に対し厳しい対応をとる。』というものでし

た。このコメントは、火に油を注ぐに等しいコメント(真の国益の観点から完全な失格コメン

ト)です。もし、筆者が首相であったら、『北朝鮮の核実験は、日本のみならず、極東全体に

深刻な放射能汚染の被害をもたらす危険が大である。極東の放射能汚染の被害を回避するた

めに、米国は緊急に北朝鮮との直接交渉を行って欲しい。』と米国に向けてコメントしま

す。この事件はもはや外交問題のレベルを超えて、われわれ日本国民の命にかかわる由々し

き問題です。

 ところで米国政府は、北朝鮮が6者協議に応じないという理由で、現在、北に対し厳しい金

融制裁を行っています。その結果が、核実験宣言なのですから、金融制裁は逆効果であり、

米国はそれを承知で金融制裁を強化していると考えるべきでしょう。一方、北朝鮮のキム・ジ

ョンイルは、米国政府のみとの直接交渉を要求しており、長い間、米朝間の交渉はこう着状

態(実は八百長戦か?) が続いています。そして、北は、米国覇権主義者の思惑どおり、つ

いに核実験を持ち出してきたわけです。

 技術的な先進国とは程遠い北朝鮮が、核実験を現実に強行した場合、何が起こるかわから

ないので、非常に危険です。地下核実験といえども、もし、安全対策が不備で、核の漏洩が

起これば、日本のみならず、ロシア、韓国、中国へも放射能汚染の危険が及びます。米国は

この危険を百も承知です。だからこそ、その真の狙いを察知している中国とロシアは日米主

導の北朝鮮非難の国連安保理議長声明に消極的なのは当然です。

 一方、米国覇権主義者は、この窮鼠猫を食むような北朝鮮の暴挙をすべて計算しつくし

て、計画的に追い詰めているわけです。仮に、北の暴発で極東が広域に渡って放射能汚染さ

れても、米国本土まで被害は及ばないと踏んでいますから、米国覇権主義者は平気で北を締

め上げているわけです。かつて、1940年代の日本が米国に追い詰められたときと酷似してい

ます。当時の日本は彼らの思惑どおり、宣戦布告させられたのは歴史的事実です。ところで

米国覇権主義者を闇支配する軍事・エネルギー覇権の寡頭勢力は、常に、中東攻略が最優先

で、北朝鮮攻略はあくまで、中東の代替ターゲット(オルターナティブ)でしかありませ

ん。欧州の寡頭勢力との闇駆け引きの関係で、つまり彼らの都合で、イラン戦争が先送りさ

れれば、軍事・エネルギー覇権系寡頭勢力のターゲットが、またもや彼らの都合で、セカン

ド・プライオリティの北朝鮮に移ってきます。したがって、極東情勢を読むためには、中東

情勢をみればよいわけです。確かに、今すぐ、イラン戦争は起きそうもありません。近未来

の極東での紛争を止められるのは、軍事・エネルギー覇権の寡頭勢力に対して押さえの効く国

際金融系寡頭勢力のみです。決して国連ではありません。その意味で、軍事・エネルギー覇権

の寡頭勢力に牛耳られるブッシュ政権(米国覇権主義者の巣窟)は一刻も早く、崩壊して欲し

いと願ってやみません。



2.米国覇権主義者とキム・ジョンイルの誤算

 米国覇権主義者はキム・ジョンイルのエゴイスティックな臆病さを読みきっています。北

の将軍様は、米国CIAのスパイあるいは米軍に、自分が殺されることだけを怖がっているので

す。北の国民が飢え死にしようが、犬死しようが知ったことではない!だからこそ、将軍様

を追い詰めると何をしでかすか、非常に危険なのです。その狂気のとばっちりを受けるの

は、米国民ではなく、われわれ日本国民なのです。米国覇権主義者はこれらのことをすべ

て、知り尽くして北を締め上げていますから、狂気のキム・ジョンイルの危なっかしさも十

分承知です。だからこそ、日本国民は、北の居直り恫喝に震え上がるだろうと彼らはそろっ

て期待します。ところが、日本国民は例によって、誰かが何とかしてくれる、と能天気に構

えています。この反応は、米国覇権主義者からもキム・ジョンイルからも、期待はずれの誤

算なのです。筆者の見方では、米国覇権主義者たちが、いかにあの手この手で、北に核実験

宣言(恫喝)するよう仕向けても、能天気日本国民は、実際に被害を受けるまで目覚めること

はないのではないでしょうか。戦後、60年を経て、それほど日本国民は、平和ボケしている

ということです。

 米国覇権主義者の本音の狙いは、日本国民が北の恫喝に震え上がって、防衛力強化に向け

た軍備拡大を求め、日本政府が米国の軍事企業(軍事・エネルギー覇権系寡頭勢力の経営する

企業)から大量の兵器を購入してくれることです。さらに米軍の日本駐留予算を日本政府に全

額、負担させることにあります。このように、米国の軍事・エネルギー覇権系寡頭勢力とキ

ム・ジョンイルは阿吽の呼吸で、あの手この手で日本国民を震え上がらせようたくらんでい

るわけです。ところが、日本国民のあまりの能天気性が、幸か不幸か、彼らの狙いと期待を

狂わせているのです。



3.北朝鮮はなぜ、この時期に核実験なのか

 北朝鮮はなぜ、この時期、唐突に核実験宣言したのか。日本国民なら誰もが抱く疑問で

す。筆者にいわせれば、国際金融系寡頭勢力から、イラン戦争を延期させられて困っている

軍事・エネルギー系寡頭勢力の悪あがきにしかみえません。北の発表を受けた安倍首相の乾い

たコメントから、安倍内閣は、極東情勢を動かす闇の力学をある程度、承知していると推測

できます。今となっては、小泉亜流内閣である安倍内閣は、米国の軍事・エネルギー覇権系寡

頭勢力に従うしか選択肢はありません。

 したがって、北の核実験宣言サプライズに関して、日本で安倍政権が誕生したから、早

速、シナリオどおり、闇の仕掛け人たちが、北に核実験宣言させたと考えるべきです。なぜ

筆者がそう考えるかというと、北朝鮮と並んで悪の枢軸と決め付けられたイランやイラクが

もし、核実験宣言したら、米国覇権主義者たちはただちに、先制攻撃を仕掛けるはずです。

なぜなら、彼らは、イラクに大量破壊兵器がないことをあらかじめ知っていたのに、世界を

騙して先制攻撃を仕掛けた張本人ですから・・・。

 一方、キム・ジョンイルはわれわれ日本人よりはるかに的確に、米国覇権主義者の暴力性

を熟知しています。その上で、キム・ジョンイルが堂々と世界に向けて核実験宣言したとい

うことは、北朝鮮がイラクのように、プレデターそのものの米国覇権主義者から先制攻撃を

仕掛けられることはないと、あらかじめわかっていることを意味します。つまり、北の核実

験宣言は米朝の出来レースに他ならない。ところが、幸か不幸か、多くの日本国民は、北の

核実験宣言より、早実の斉藤投手の青いハンカチの方に関心が高い。筆者からみれば、この

現象は単に、牧場の家畜のような平和ボケの結果にすぎないのですが、食うか食われるかの

プレデターの世界に生きる米国覇権主義者やキム・ジョンイルからみれば、日本人の平和ボ

ケは想像の外なわけです。だから、彼らは、日本国民は、ひょっとして、日本を恫喝するた

めの核実験宣言が米朝の八百長のひとつであることに気づいているのではないかと、われわ

れを買いかぶってくれているわけです(笑)。



北朝鮮関係の拙稿リスト:

注1:ベンチャー革命No.83『日米対北朝鮮:八百長の敵対関係』2004年6月5日

http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/mvr083.htm


注2:ベンチャー革命No.132『アジア兄弟げんかの顛末記』2004年12月19日

http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/mvr132.htm


注3:ベンチャー革命No.150『双頭の鷲:北朝鮮経済制裁とライブドアの関連性』2005年6月5日

http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/mvr150.htm


注4:ベンチャー革命No.157『現実化する日本の孤立シナリオ』2005年4月10日

http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/mvr157.htm


注5:ベンチャー革命No.169『軍事・防衛技術の日本型MOT』2005年7月17日

http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/mvr169.htm


注6:ベンチャー革命No.200『北朝鮮ミサイル:日本国民をもてあそぶ玩具』2006年7月5日

http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/mvr200.htm


注7:ベンチャー革命No.201『北朝鮮脅威:国民の不安と苛立ち募る』2006年7月9日

http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/mvr201.htm




山本尚利(ヤマモトヒサトシ)

hisa_yamamoto@mug.biglobe.ne.jp


http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/melma.htm


http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/magazine-menus.htm

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