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山本尚利氏コラムから

ベンチャー革命2007年2月24日

                           山本尚利

タイトル:チェイニー対久間の掛け合い漫才



1.チェイニー米副大統領訪日の目的と狙い

 ディック・チェイニー副大統領は、ブッシュ政権の陰の大統領といわれますが、筆者は、米

国の軍事・エネルギー系寡頭勢力(戦争屋)(注1)の代理人と位置づけています。ネット上で

は、自作自演9.11事件の首謀者のひとりともいわれています。そのチェイニーが2007年2月20

日から22日まで訪日しました。筆者がもっとも驚いたのは、チェイニーが天皇陛下に謁見し

たことです。平和主義者の天皇陛下も米大使館より依頼されたので、やむをえずお会いにな

ったのではないかと推察されます。国際情勢に関心ある日本国民なら誰もが、この時期、チ

ェイニーの突然の訪日の目的と狙いは何だろうかと疑問に思うでしょう。日本政府は例によ

って何の公式説明もしません。最近、英国がイラク撤退の動きを見せていることから、常識

的には、属国日本に対し、日米同盟に基づき、イラク戦争協力を中止しないよう要求しにき

たのではないかと、当初、想像されました。しかしながら、筆者の見方は若干異なっていま

した。今のチェイニーの頭にはイラン攻撃しかないと踏んでいます。すなわち、2007年3月あ

るいは4月に開始されると予想される米・イラン戦争の戦費調達協力要請ではないかと受け止

めていました(注2)。ところが、チェイニー訪日旅行が終わった今、冷静に振り返ってみる

に、いささか見方が変わりました。

 まず近々、戦争屋の始めるであろうイラン戦争の戦費調達の対日要請ならば、わざわざチ

ェイニーが訪日しなくても日米外交ルートでできるはずです。そうすると、彼の訪日の主目

的は直接には、単にアジア太平洋地域に駐留する米軍兵士への慰問にすぎなかったのではな

いでしょうか。つまり、日本政府要人を訪問したり、日本国民にイラク戦争協力を呼びかけ

るのが彼の訪日の主目的では決してなく、意外にも日本に駐留する米軍兵士を慰問すること

が真の目的であったということです。訪日に続くオーストラリア訪問も似たようなものでし

ょう。米国内でイラク撤退運動が活発化している現在、チェイニーの狙いは、アジア太平洋

地域の米軍兵士に対し、動揺するなよ、たとえ米国内で厭戦ムードが高揚しても、米国の軍

事戦略に変更はない!その実質的な最高責任者は、ブッシュではなく、この俺様だぞ!とア

ピールして回ることだったのです。戦争屋代理人チェイニーにとって、このアピールは、イ

ラン戦争を控えるこの時期、確かに必要不可欠です。訪日したチェイニーの表情から類推す

るに、彼の念頭には、日本政府も日本国民もかけらも存在していないと確信しました。彼か

らみれば、日本国は、小泉政権時代にすでに陥落させた属国にすぎないでしょう。筆者が非

常にくやしいのは、大半のお人好し日本人はマスコミを含めて、チェイニーの腹の中がまっ

たく読めていないということです。筆者は16年半、SRI(米国シンクタンク)に所属してい

たので、米国人の腹の中が、一般日本人よりはよく読めると自負しています。



2.チェイニーと久間防衛大臣の絶妙な掛け合い漫才

 今回、チェイニー訪日でもっとも印象的であった点は、イラク戦争を批判している久間防

衛大臣と会わないと宣言した点です。そしてわざとらしく、横須賀米軍基地にて、自衛隊将

校と米軍将校を両脇にはべらせて、日本のマスコミにツーショット(あるいはトリオショッ

ト?)を撮らせた点です。この狙いは明確です。日本の自衛隊を実質的に指揮しているの

は、日本の防衛大臣ではなく、この俺様(米国戦争屋の代理人)であるぞ!と誇示しているわ

けです。こんな画像をお茶の間に垂れ流して屈辱感のかけらもない日本のTVマンはそれこ

そ“鈍感力”の塊です。チェイニー訪日を利用して、戦争屋は巧妙な日本人洗脳作戦を実行

しているつもりです。さらに日本のTV局はそれに忠実に従っている主従構造です。しかも、チェイニーが天皇陛下と握手するシーンまで放映することによって、日本は軍事的に米

国の属国であるという状況を天皇陛下が黙認していることを印象付けているつもりなのでし

ょう(笑)。チェイニーの背後にいる戦争屋の対日天皇観は、戦後すぐのマッカーサー統治時

代とほとんど変わっていない。日本をほとんど知らないチェイニーに親日ポーズを演技させ

ている戦争屋のかび臭い対日観が露呈して苦笑させられます。

 さて、久間防衛大臣(非親米の旧田中派出身)は、チェイニー訪日に先立ち、突然、イラク

戦争批判を始めた理由が読めてきました(注3)。すべて戦争屋のシナリオどおりでしょう。

久間防衛大臣のハッタリ芝居は、日本国内にくすぶる不完全燃焼の“反米感情のガス抜き”

だったということです。久間防衛大臣の確信犯的なイラク戦争批判は、国内親米派からは、

日米関係を損ねる暴言大臣と糾弾され、国内反米愛国派からは、よくぞ言ってくれたと喝采

を浴びています。戦争屋の狙いは、後者の国内反米愛国派に溜飲を下げさせることによっ

て、イラク戦争の戦犯的チェイニー訪日の反対運動を封じ込めたつもりでしょう。戦争屋か

らみれば、チェイニーが今、たとえば知的レベルの高い欧州先進国を訪問すれば激しい反戦

抗議デモが起きるとわかっています。チェイニーが、もし日本人の立場であれば、ウソで固

めた不正義イラク戦争で、30~40兆円相当の戦費を知らぬ間に拠出させられたことになるわ

けですから、自分が日本を訪問したら、チェイニーの悪業を知る反米日本人(彼からみればテ

ロリスト)から暗殺テロのターゲットにされるかもしれないと、内心、恐れ慄いていたはずで

す。訪日時、彼のこわばった表情から、それが窺えました。だから、自分の訪日に際しては

己の身の安全のため、日本国内の反米感情(テロのエネルギー源)を絶対に暴発させたくなか

ったのです。実際、オーストラリアではチェイニー訪豪の際、反戦抗議デモが起きたようで

す。ところが、日本に限っては、チェイニーの安全を守るための“チェイニー対久間の掛け

合い漫才”は、結果的に取り越し苦労であったようです。なぜなら、ほとんどの日本国民は

幸か不幸か、チェイニー訪日ニュースよりは宮崎県の東国原知事の演じる漫才的パフォーマ

ンスの方に関心が高かったからです。この意味で、そのまんま東は見事に、チェイニーの弾

除けの役を果たしたことになります。さすがの臆病チェイニーも、日本人は心底、能天気だ

なとあきれ返っていることでしょう。



3.イラク戦争に続き、日本はイラン戦費をまたも拠出させられる?

 イラク戦争に引き続き、イラン戦争のための重い財布役をまたも、日本が受け持つことは

避けられないでしょう。なぜなら、もし日本が戦争屋の要求を拒否すれば、彼らはイラン戦

争ができなくなり(米国連邦政府の金庫はカラッポだから)、その代替としてヤケクソで極東

戦争を引き起こされて、日本国民に甚大な戦争被害が出ると懸念されるからです(注2)。八

百長の敵、北朝鮮は、戦争屋の言うことは何でも聞きます(注4)。日本にミサイル飛ばせと

命令されれば迷わず実行するでしょう。さもないと北の将軍さまのお命が危なくなりますか

ら・・・。その恐怖のシナリオを日本政府のトップエリートは十分、承知しています。した

がって、今回のチェイニー訪日の有無にかかわらず、日本のイラン戦費拠出について、日米

政府の間で密かに話はついているのではないでしょうか。この密約の真実を日本国民が知っ

たら、腰を抜かすので、本件は最高レベルの国家機密となるはずです。その意味で戦争屋

は、今回のチェイニー訪日が、イラン戦費の無心ではないかと日本国民に勘繰られることを

むしろ嫌ったとみるほうが正解でしょう。

 その意を受けて、日本の大手マスコミは、チェイニー報道を必要最小限に抑えていたと思

われます。2003年3月に勃発した第二次イラク戦争以降、従米小泉政権は、円高対策と称し

て、大量の円売り、ドル買いで外貨準備高を急増させましたが、この手元流動化ドルは結

局、米国債購入に当てられ、回りまわって30~40兆円相当の日本から還流米ドルがイラク戦費

に流用されたと想像されます。このとき為替市場に売られた流動化円がその後、金融系寡頭

勢力(銀行屋)(注1)に流れ、低金利に保たれた円通貨が日本の不動産買収、日本企業株への

投資や、中国やインドへの投資の原資(キャリートレード活用)に化けていると筆者は思い

ます。このカラクリによって2003年以降の日本証券市場の株価のV字型回復、および、日本

企業株の外人持ち株比率の急増がもたらされています。現在の日本経済バブルは米国のイラ

ク戦争経済バブルとは、同じコイン(ドル・円通貨の象徴)の裏表の関係にあります。まさに日

米政府によって捏造された偽装好景気です。

 さて、米国では民主党がブッシュ政権の計画するイラン戦争に反対するポーズをとってい

ますが、その戦費をまたも日本に拠出させるのであれば、米国経済にとってはプラスとなる

ので、米民主党幹部は本音では、日本からまたもイラン戦費をくすねることを前提にブッシ

ュ政権のイラン先制攻撃を黙認することになるでしょう。



注1:ベンチャー革命No.210『米国中間選挙:戦争屋から銀行屋ヘバトンタッチ』2006年11

月12日

http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/mvr210.htm


注2:ベンチャー革命No.218『米・イラン戦争:日本のみ石油危機到来』2007年1月17日

http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/mvr218.htm


注3:ベンチャー革命No.220『汚れた政権:安倍内閣』2007年2月2日

http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/mvr220.htm


注4:ベンチャー革命No.83『日米対北朝鮮:八百長の敵対関係』2004年6月5日

http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/mvr083.htm




山本尚利(ヤマモトヒサトシ)

hisa_yamamoto@mug.biglobe.ne.jp


http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/melma.htm


http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/magazine-menus.htm


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