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山本尚利氏コラムから

ベンチャー革命2007年7月2日

                           山本尚利

タイトル: 久間防衛大臣:原爆正当化的発言のウラ読み



1.久間防衛大臣の原爆正当化的発言の狙い

 安倍内閣の久間章生防衛大臣(防衛庁が防衛省に格上げされた後の初代防衛大臣)が、

2007年6月30日、千葉県柏市の麗澤大学での講演で、「米軍による広島、長崎への原爆投下は

しようがなかった。米国を恨むつもりはない」と発言して(注1)、日本全国が大騒ぎとな

りました。この原爆正当化的発言の波紋は大きく、少なくとも、この話題を取り上げたブロ

ガーの9割以上は批判的コメントを発信しています。久間発言は、米国政府の見解そのままで

あると多くの日本人が指摘しています。そして、少なくとも日本国の防衛大臣が発するべき

見解では断じてないとしています。しかしながら、久間防衛大臣はそれらの国民反応をすべ

て、計算した上で、今回の爆弾発言を決行したと筆者は思います。安倍首相はそれを知って

か、知らずにか、当初、久間大臣は米国の見解を紹介したにすぎないから問題ないとコメン

トしているようです。

 ところで、多くの国民はこれまで、久間大臣は、2007年初頭、米国によるイラク戦争を批

判した気骨の政治家と理解していました(注2、注3)。同時期、中川昭一自民党政調会長

は、「米軍による広島、長崎への原爆投下は犯罪行為である」とまで述べています(注

2)。同じ自民党政治家で、久間防衛大臣と中川政調会長の意見は、一見、真反対のように

みえますが、実は本心では同意見なのではないでしょうか。

 自民党は本来、米国覇権主義者の傀儡政党であるにもかかわらず、当時、その自民党の幹

部政治家二人が何らかの意図をもって、米国ブッシュ政権の神経を逆撫でするような過激な

発言をして、故意に安倍政権の足を引っ張っていると筆者は理解していました。

 ただし、久間防衛大臣の米国によるイラク戦争への批判は、ブッシュ政権の副大統領チェ

イニー氏の訪日の際、彼の身の安全を守るため、日本国内に渦巻く反米感情をガス抜きする

ための三味線(はったり)なのではないかと、筆者は疑っていました(注3)。

 筆者の見方に狂いがなければ、久間大臣は、ブッシュ政権幹部とウラで気脈が通じてお

り、あるいはその振りを演じており、今回の久間大臣の発言(原爆投下はしょうがなかっ

た)は、意図的な米国覇権主義者の代弁であるとみなすことができます。そのためか、一部

のブロガーから、今回の久間発言は、米国ブッシュ政権へのゴマスリではないかと揶揄され

るのも無理ありません。



2.安倍政権の本質の意図的暴露

 今回の久間防衛大臣の原爆級の爆弾発言は、米国覇権主義者へのゴマスリというより、米

国覇権主義者から、当初、暗に強制されたのではないかと筆者は推測します。久間大臣は彼

らに屈服した振りをして、その強制を逆手にとったと解釈できます。久間大臣は元々、旧田

中派(対米面従腹背主義者の派閥)の政治家ですから、その政治家としての本質は小泉一派

と違って、少なくとも親米主義でも従米主義でもないはずです。しかも彼は被爆県の長崎県

出身ですから、「原爆投下はしようがなかった」という発言は、必ずしも本心ではなく、安

倍内閣の防衛大臣という公人の立場での意図的発言である可能性は高いと思われます。その

意味で、今回の久間発言は、7月29日の参院選挙を控えて、国民に安倍内閣の本質を知らしめ

る効果があったと思います。その本質とは一言、安倍政権とは核武装容認内閣(米国覇権主

義者に強制されたもの)です。ところで現在、米国覇権主義者(寡頭勢力)は二つに分裂し

ていて激しく競り合っていると筆者はみています。ひとつは国際金融系寡頭勢力(銀行

屋)、もうひとつは軍事・エネルギー系寡頭勢力(戦争屋)です。銀行屋系ジャパンハンド

ラーは、安倍内閣の失脚(日本の民主党への政権交代を狙う)を謀って、いろいろ工作して

います。一方、戦争屋系ジャパンハンドラーは、安倍内閣の存続を意図していると思いま

す。戦争屋系米国覇権主義者は親米小泉政権の闇支配を通じて、ジャパンハンドリングに自

信を深めたせいか、現在の安倍内閣を引き続き闇支配していることを暗に、日本国民に知ら

しめるようと意図し始めたか、あるいは日本国民の核アレルギーを除くため、久間大臣を背

後からコントロールしようとしているのではないでしょうか。一方、久間氏は防衛大臣の立

場で、本心に逆らってまで、あえて米国覇権主義者の代弁者を務めることによって、安倍政

権が背後から戦争屋にコントロールされていることを、国民に知らせようとしているのでは

ないでしょうか。その目的とは日本の核武装に強く反対する多くの国民が、今度の参院選で

安倍自民党に投票するのを躊躇させようとしているのではないでしょうか(そう期待した

い)。

 久間氏は、旧田中派の大先輩、田中角栄、竹下登、小渕恵三、橋本龍太郎、野中広務、鈴

木宗男など各氏ら、あるいは同じ自民党内、対米面従腹背主義者の亀井静香、小林興起、松

岡利勝など各氏らが、米国覇権主義者からどのような目に合わされてきたか熟知しているは

ずです。久間氏にとって米国覇権主義者への対応を誤ることは、命にかかわるわけです。そ

のため、久間氏は松岡氏と並び、従米主義を装う安倍政権への潜入に成功した、極めて巧妙

な対米面従腹背主義者であるような気がします。安倍首相自身も従米主義を装う対米面従腹

背主義者である可能性もあります。



3.安倍政権支持率の急降下の救世主とは

 安倍政権を追い詰めようとする寡頭勢力の暗躍によって、安倍政権の支持率は30%を割

り込みそうな勢いです。他方、安倍政権をしばらく存続させておきたい、もう一方の寡頭勢

力は、参院選の投票日を7月22日から、29日に1週間引き伸ばさせ、サプライズ作戦に打って

でようとしているようです。その一発逆転の秘策とは、参院選直前の7月20日ころ、北朝鮮か

らの万景峰号が新潟に寄港し、日本人の拉致被害者が戻ってくるというウワサが流されてい

ます。真偽のほどは定かではありませんが、この手法は、小泉政権が高支持率獲得に利用し

た策略と酷似しています。かつて小泉首相は、北の将軍様との闇取引で、2002年、拉致被害

者の一部を日本に連れ帰り、絶大な人気を誇ったのは事実です。

 柳の下にドジョウはいるか、いないか。安倍政権存続の秘策は確かに、これくらいしか残

っていません。

 しかしながら、いくらお人好し日本国民でも、二度も三度も、この手口に引っかかるとも

思えませんが・・・。



注1:久間防衛大臣発言要旨(2007年6月30日付けasahi.com)



 日本が戦後、ドイツのように東西が壁で仕切られずに済んだのは、ソ連の侵略がなかった

からだ。米国は戦争に勝つと分かっていた。ところが日本がなかなかしぶとい。しぶといと

ソ連も出てくる可能性がある。ソ連とベルリンを分けたみたいになりかねない、ということ

から、日本が負けると分かっているのに、あえて原爆を広島と長崎に落とした。8月9日に

長崎に落とした。長崎に落とせば日本も降参するだろう、そうしたらソ連の参戦を止められ

るということだった。幸いに(戦争が)8月15日に終わったから、北海道は占領されずに

済んだが、間違えば北海道までソ連に取られてしまう。その当時の日本は取られても何もす

る方法もないわけですから、私はその点は、原爆が落とされて長崎は本当に無数の人が悲惨

な目にあったが、あれで戦争が終わったんだ、という頭の整理で今、しょうがないな、とい

う風に思っている。米国を恨むつもりはないが、勝ち戦ということが分かっていながら、原

爆まで使う必要があったのか、という思いは今でもしている。国際情勢とか戦後の占領状態

などからいくと、そういうことも選択肢としてはありうるのかな。そういうことも我々は十

分、頭に入れながら考えなくてはいけないと思った。



注2:ベンチャー革命No.220『汚れた政権?:安倍内閣』2007年2月2日

http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/mvr220.htm


注3:ベンチャー革命No.222『チェイニー対久間の掛け合い漫才』2007年2月24日

http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/mvr222.htm




山本尚利(ヤマモトヒサトシ)

hisa_yamamoto@mug.biglobe.ne.jp


http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/melma.htm


http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/magazine-menus.htm

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