FC2ブログ

山本尚利氏コラムから

ベンチャー革命2007年8月14日

                           山本尚利

タイトル: 小池総理実現の芽はあるか



1.マダム寿司、小池防衛大臣の派手な訪米ショー

 「原爆しようがない」発言で辞任した久間前防衛大臣(注1)の後任として、2007年7月4

日に就任した小池百合子新防衛大臣は、臨時国会を欠席してまで2007年8月7日から11日まで

訪米を強行しました。アポを取りたい米国要人の夏休み日程をかわすことを優先した訪米日

程であったと思われます。この一件から彼女は国会よりブッシュ政権の都合を優先する媚米

政治家であることが一目瞭然です。その意味で、2005年9月の郵政民営化衆院選挙で、愛国派

政治家の小林興起氏を落選させ、よそ者刺客候補の小池百合子氏を当選させた東京10区の都

民の知性には、大きな疑問符が付きます。いかに人を見抜く眼がないことか。 

 さて、マスコミ報道によれば、訪米中の小池大臣は、ライス国務長官のライス(お米)に

引っ掛けて自分のことを「マダム寿司」と自称したそうですが、国会をさぼって、税金使っ

て、何の目的で訪米したのか、肝心の点はサッパリ伝わってきません。前任の久間防衛大臣

が、ブッシュ政権から露骨に敬遠されていた(注5)のと対照的に、小池防衛大臣の訪米で

はなんと、チェイニー副大統領、ライス国務長官、ゲーツCIA長官などブッシュ側近幹部が会

見に応じました。米国でレームダック状態に陥っているブッシュ政権は、露骨に安倍政権に

おける小池防衛大臣人事を歓迎している証です。2001年4月以来、今日まで6年以上、対米隷

属政権の続くこの期に及んでは、米国覇権主義者の喜ぶ日本の政権人事は、日本国民にとっ

て喜ばしくないハズと心得た方が妥当です。

 7月のこの小池防衛大臣人事は決して、安倍首相の意思ではなく、小泉一派(飯島秘書官含

む)からの強い要請に応えたにすぎないと筆者は推察していました(注2)。つまり、ブッ

シュ政権を支えてきた戦争屋系寡頭勢力(今では金融系寡頭勢力に押されて風前の灯にあ

る)の意向が働いているということです。なぜ彼らが小池氏の登用を歓迎しているかという

と、小泉親衛隊の筆頭、小池氏は、彼ら戦争屋と気脈の通じている小泉前総理の未来夫人に

なるかもしれないという期待があるからでしょう。ブッシュ政権要人と、得意満面でツーシ

ョットに収まる小池大臣自身は、米国覇権主義者の間での彼ら戦争屋の覇権力の後退(たと

えば、8月13日ブッシュの懐刀、カール・ローブ氏の辞任発表など)に気づいていないように

みえるのが、実に滑稽です。



2.守屋防衛事務次官の更迭発動サプライズの意図

 さて、小池大臣は訪米の直前、守屋防衛次官を2007年9月1日付けで更迭し、警察庁出身の

西川官房長に交替させる人事腹案を守屋氏本人への事前通告なしに、まずマスコミにリーク

したそうです。小池大臣が訪米中、新聞でおのれの更迭情報を知って動転した守屋氏は、あ

ろうことか、安倍首相に不当人事だと直訴したといわれています。小池大臣がなぜ、守屋氏

の更迭を急ぐかに関して、一部のマスコミ報道によれば、東京地検特捜部が、防衛省出入り

業者との癒着疑惑で守屋氏身辺の密偵に入っているとのこと。もし守屋氏逮捕に発展した場

合に防衛大臣としての責任を取らされるのを嫌ったためと、もっともらしくうわさされてい

ます。真相は闇の中ですが・・・。

 ところで事務次官人事というものは、まず、官僚サイドから、所轄大臣に素案が上がり、

大臣と次官が合意の上、内閣府官房長官の人事会議で承認を得て公式発表されるのが長い間

の慣例であるとのこと。この話が事実なら、事務次官人事は実質的に官僚機構が人事権を持

っているということです。所轄大臣は単に追認するだけです。形式的に拒否権は大臣にある

わけですが、官僚機構が認めるだけの正当な理由がない限り、事実上、拒否権は行使できな

いでしょう。この例で、日本が民主主義国家ではなく、実は官僚主導国家であることがよく

わかります。環境大臣経験者である小池大臣は、この伝統的事務次官人事プロセスを知らな

いはずはないでしょう。それならば、彼女は故意に、このサプライズ人事を、大臣特権を行

使して、あえて挑戦的に発動したということです。しかも、その後の守屋氏の逆襲的行動、

防衛省官僚の反発(日本の官僚は総じて、大臣が官僚人事に口出しするのを毛嫌いする)な

どをすべて読んでの確信的行動です。このサプライズ人事発動は、案の定、マスコミのかっ

こうのネタとなり、大騒ぎになりました。当然ながら、頭越しにパッシングされた塩崎官房

長官が激怒、安倍総理は、今月末(8月27日)に予定している内閣改造人事の発表まで、防衛

事務次官人事を棚上げすることを発表しました(8月14日発表)。

 ブッシュ政権と同様にレームダック化している(させられている?)窮地の安倍政権にと

って、この防衛事務次官人事ニュースも、参院選前からの一連のスキャンダルの延長線上に

あるとみなせます。なぜなら、小池大臣の行動は、塩崎官房長官のみならず、安倍総理のメ

ンツをも丸潰しにしているからです。この一件から、筆者が以前に推測(注2)したとお

り、小池防衛大臣の人事は、安倍総理の意思では必ずしもなかったことが露呈しました。そ

して安倍総理が8月27日にどのような内閣改造をやっても、そのリーダーシップの喪失(総理

大臣ポストの傀儡化)の露呈は、もはや取り繕いようがないことを、小池大臣は世間にみせ

つけたわけです。小池大臣は安倍氏の総理余命が長くないことを見透かしているようです。



3.恩を仇で返す小池防衛大臣

 2007年8月14日、TVニュースで映し出される小池大臣の傲慢にもみえる自信満々の表情か

ら、筆者は、彼女に甘言を耳打ちする黒幕の存在を感じずにはおれません。黒幕から、近未

来、米国でヒラリー・クリントンが米国史上初の女性大統領に選ばれる予定だが、そのとき

は、日本でも女性総理が出現することが望ましい、と囁かれているかもしれません。彼女は

早合点して、それは自分だと、勝手に舞い上がっているのかもしれません。最近の彼女の振

る舞いは、自分を指名したのは、実質的に安倍総理ではないと国民に暗に示唆しているに等

しいわけです。そういう意味では、先ごろ他界にした松岡農水大臣の後任、赤城前農水大臣

を実質的に指名したのも、安倍総理ではなかった可能性がでてきました。赤城氏を安倍総理

に押し付けた黒幕(当然、松岡氏の死にも関与している)は、赤城氏に道化を演じさせて、

国民の前で安倍総理を愚弄する意図を持っていたと考えられます。

 安倍氏が黒幕の示唆(圧力)に従わざるを得ないのは、黒幕に統一教会やヤクザがらみの

致命的なスキャンダル・ネタを握られていて、黒幕に抵抗できなくなっている(注3)から

でしょう。安倍氏は居座り総理と、国民からどれほど非難されようと、せっかく手に入れた

総理のポストを死守するには、黒幕に絶対に逆らえないということです。

 安倍氏は、参院選挙期間中、あれだけ国民の厳しい視線に曝されても、ケロっとしていた

ので、ものすごく図太い神経の持ち主だと感心していましたが、その謎が解けました。異常

なまでに総理ポストに執着する安倍氏は黒幕の意向を気にするあまり、国民の厳しい目には

無頓着で居られたということです。もしそうなら、もはや救いようがないですが・・・。

 さて、安倍総理を恐喝し続けている黒幕は、今後、安倍政権をどのように料理しようと企

んでいるのでしょうか。もっとも、実現可能性の高いシナリオは、まず安倍氏自身のダーテ

ィーな致命的スキャンダルを暴いて止めを刺し、内閣総辞職、衆院解散、総選挙、自民党惨

敗、民主党の政権実現へと誘導していく政権交代シナリオでしょう。民主党の小沢氏は小泉

政権誕生以前から、米国覇権主義者(ポストブッシュの覇権を握る予定の米国民主党系の米

国覇権主義者)に取り込まれています(注4)から、安倍降ろしに走る黒幕にとっても、日

本での民主党政権誕生はある程度、許容されるシナリオです。



4.野望は実現するか、小池総理の芽

 ところで日米外交で表向き、差し迫った喫緊の政治課題、それは2007年11月に期限を迎え

るテロ特措法の延長問題でしょう。今回の参院選で、安倍総理に打ち勝った小沢民主党代表

は、テロ特措法延長に反対表明をしています。現在、民主党に紛れ込んでいる小泉シンパ、

前原一派は、早速、本件に便乗して反小沢色を鮮明にしはじめました。前原氏は、近未来に

登場するであろう新たな政権党にて総理となり、対米隷属主義者としての正統的(?)な小

泉後継者の地位を狙っています。

 ところで、シーファー在日米国大使が、わざとらしく、小沢氏と面会して、テロ特措法延

長に民主党も賛成するように要請していますが、これらはすべて、くさい芝居にしかみえま

せん。テロ特措法の延長で、自衛隊が米軍の傭兵として海外派兵させられても、それは、米

国覇権主義者にとっては、たいして有効な支援にはなりません。

米国覇権主義者のジャパン・ハンドラーの当面の狙いは、テロ特措法延長問題をダシに小沢

氏を一時的に男にして、民主党に政権を獲らせ、公明党を民主党寄りに寝返させる策略では

ないでしょうか。そして、新たな政権党(おそらく民主と公明の連立)を新生の対米隷属連

合体としてコントロールする。そして、たとえば民主党内に紛れ込ましてある前原一派を正

統な小泉後継派閥として育成、懐柔していく対日攻略シナリオが考えられます。

 米国の世界テロ戦略に関して、戦争屋系を中心とする米国覇権主義者の対日攻略の究極の

狙いは、将来、イランあるいはアフガニスタンで起こそうと企む新たな米国の戦争の戦費

を、先のイラク戦争のときのように、またも数十兆円規模で日本国民に負担させることで

す。なぜなら、米国連邦政府の財政赤字は限界まできているからです。米国は自腹で戦争す

る余裕はまったくありません。それでも戦争し続けないと、国内経済が回らないのです。そ

こであてにされる唯一の金づるが、われわれ日本国民の金融資産(郵貯・簡保や厚生年金積

立金など)なのです。2006年9月に戦争屋の闇支援で誕生したにもかかわらず、安倍政権は、

筋金入りの対米隷属主義者である竹中氏の入閣を断った上、日本の金融覇権を愛国派金融官

僚に奪回されてしまった。戦争屋からみれば、安倍政権は小泉政権の対米隷属主義を正統的

に受け継いでいない中途半端なウラギリ政権だったです。2007年2月、チェイニー副大統領が

訪日して再確認した際、日本政府の実質的な金融覇権は米国のイラン戦争への戦費負担ので

きない状況に豹変していることが判明したのです(注5)。この結果、戦争屋は今日まで、

イラン先制攻撃に踏み切れないでいるわけです。彼らはその苛立ちの矛先を安倍政権に向け

た。これ以降、戦争屋から密かに資金提供された闇勢力によって猛烈な安倍政権攻撃が開始

された(注2)のです。ところで媚米一筋の小池防衛大臣は、この情勢をどこまで把握して

いるでしょうか。

 近未来、日本の政権が安倍政権から民主・公明連立政権に交代するまでの過渡期に、森前

総理のように、ワンポイント・リリーフで一時的に小池総理実現の芽がまったくないわけで

はないでしょう。

 しかしながら、戦争屋は中短期的には、民主党の前原一派など、小泉シンパの正統的小泉

後継派閥に日本の政権(米国の傀儡政権)をいったん移譲し、中長期的には自民党と互角に

覇権を競わせて、両党を巧みに掌握することによって日本の国民資産や自衛隊などの間接支

配を半永久的に持続させようと企んでいるのではないでしょうか。

 しかしながら、米国覇権主義者の間で最近、台頭著しい金融系寡頭勢力の対日戦略はおそ

らく、われわれ国民の金融資産を活用して、中国やインドに経済投資して上前をはねること

でしょう。CIAの闇組織を通じて、日本の政界に深く食い込んできた戦争屋の対日戦略とは大

きく異なります。



注1:ベンチャー革命No.232『久間防衛大臣:原爆正当化発言のウラ読み』2007年7月2日

http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/mvr232.htm


注2:ベンチャー革命No.233『安倍政権を攻撃しているのは何者?』2007年7月8日

http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/mvr233.htm


注3:ベンチャー革命No.220『汚れた政権?:安倍内閣』2007年2月2日

http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/mvr220.htm


注4:ベンチャー革命No.190『小沢新民主党代表のミッションとは』2006年4月11日

http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/mvr190.htm


注5:ベンチャー革命No.222『チェイニー対久間の掛け合い漫才』2006年2月24日

http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/mvr222.htm




山本尚利(ヤマモトヒサトシ)

hisa_yamamoto@mug.biglobe.ne.jp


http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/melma.htm


http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/magazine-menus.htm



スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

kane552004

Author:kane552004
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR