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山本尚利氏コラムから

ベンチャー革命2007年10月14日

                           山本尚利

タイトル: ノーベル平和賞:小泉氏ではなくアル・ゴア氏



1.アル・ゴア:ノーベル平和賞受賞

 2007年10月12日、ノーベル賞委員会が2007年度ノーベル平和賞をアル・ゴア氏に授与する

ことを決定したというニュースが全世界に流れました。米国クリントン政権時代の副大統領

であったアル・ゴア氏は2000年の大統領選挙で表面的には現大統領ブッシュ氏に敗れたこと

になっていますが、ブッシュ大統領の弟が知事をしていたフロリダ州などで大掛かりな選挙

不正が行われ、実際はアル・ゴア氏が僅差で勝利していたことはおおむね、公知の事実とな

っています。筆者の経験によれば、米国民は日本国民よりはるかに、アンフェアを嫌う国民

性を有しています。ブッシュ大統領は不正選挙で大統領になったのではないかという疑いは

永久に残るわけで、そのことにもっとも怒りを溜め込んでいるのが、アル・ゴア氏自身であ

るであろうことは当然、予想されることです(注1)。

 一方、ブッシュ氏自身も好き好んで不正選挙を行ったわけではなく、いかなる手段を弄し

てもブッシュ氏を大統領にしたかった寡頭勢力(戦争屋系米国覇権主義者)の差し金でそう

なったこともほぼ間違いないでしょう。これらのことは、米国のあるレベル以上の国民はう

すうす感じているはずです。現ブッシュ政権が強引に推し進めたイラク戦争の顛末から、戦

争屋の狙いがすっかり読めてしまった良識ある米国民の大半が、2007年10月現在、戦争屋に

仕切られている共和党政権がこれ以上続くことに我慢ならなくなっていると筆者は思いま

す。今回のアル・ゴア氏のノーベル平和賞受賞は、米国内はもとより、欧州でもアンチ戦争

屋の機運がことのほか高まってきたことの表れでしょう。



2.アル・ゴアは偽善者か

 今回、ノーベル平和賞受賞の根拠となった、アル・ゴア氏の地球温暖化問題啓発キャンペ

ーンにおける長期的地球環境の悪化予測は過大評価であり、偽善的であるという批判もあり

ますが、地球環境に何らかの深刻な異変が生じていることは、世界中の人々が日常的に肌身

で感じていることです。

 偽善説をとる人たちの間ではアル・ゴア氏の上記キャンペーンは原子力発電を推進するこ

とが隠された狙いではないかという指摘もありますが、筆者はそう思いません。米国シンク

タンクSRIインターナショナル勤務時代の筆者は90年代、長期に渡り、アル・ゴア氏が副大統

領を務めたクリントン政権の環境政策や電力規制緩和の動向調査を行ってきました。それに

よればクリントン政権下、米国の原子力発電は縮小・廃止の方向であったと記憶していま

す。クリントン政権は原子力発電より天然ガス発電や風力発電を推進してきたのは確かで

す。

 それでは、アル・ゴア氏は、ブッシュ大統領との対比で、ノーベル平和賞受賞者にふさわ

しい、清廉で潔癖な正義感のかたまりのような政治家なのでしょうか。政治家家系の彼の出

自から類推すれば、彼自身は、所属する米民主党を闇サポートする寡頭勢力からの影響を強

く受けるであろうことは否定できません。ただ、それはブッシュ政権を闇サポートする戦争

屋系寡頭勢力とは異なるのではないでしょうか。

 その意味で、欧州のアンチ戦争屋系寡頭勢力の強い指示で、ノーベル賞委員会が動いたと

想像されます。またアル・ゴア氏の製作した映画「不都合な真実」(注1)は2007年2月26

日、アカデミー賞(ドキュメンタリー賞)を受賞していますが、アンチ戦争屋の多いハリウ

ッドがこの映画に賞を与えるのは当然です。



3.2008年の米大統領選の行方

 今回のノーベル平和賞受賞決定直後、アル・ゴア氏へのインタビュー報道によれば、ノー

ベル平和賞を獲ったからといって、次期大統領選に出馬する予定はないが、100%それを否定

はしないとのことです。つまり今後の情勢次第で出馬する可能性が残されています。筆者の

予想では、意外にその可能性は高いと思います。これにもっとも困るのはブッシュ大統領で

はなく、ヒラリー・クリントン次期大統領候補ではないでしょうか。仮に、来年ゴア大統領

が実現したら、副大統領はヒラリーとなるでしょう。いずれにしても、もし、ゴア氏が出馬

すれば、彼に勝てそうな共和党候補は出てこないような気がします。つまりポスト・ブッシ

ュは民主党政権に交替する確率が非常に高まったということです。



4.小泉前首相:ノーベル平和賞実現せず

 ところで今年のノーベル平和賞は小泉前首相がもらうのではないかと、筆者は密かに予想

していました。なぜなら、小泉前首相を世紀の恩人と仰ぐトヨタがその活動を熱心に行って

いると思っていたからです(注2)。今回、アル・ゴア氏の予想以上の活躍がなかったら、

小泉首相がノーベル平和賞もらっていた可能性を否定できません。

 なぜなら、国連とならんでノーベル賞も、水面下では世界的寡頭勢力にある程度、牛耳ら

れていると筆者は想像しているからです。その根拠は1974年、日本国の元首相であった佐藤

栄作氏がノーベル平和賞を受賞している点にあります。その表向きの受賞理由は沖縄返還と

抱き合わせでの「日本の非核三原則」を実現した功績ということになっています。ところが

2007年10月7日の読売新聞によれば、受賞当時、ニクソン大統領と佐藤首相の間で、有事にお

いて沖縄を含む日本の米軍基地に米軍の核兵器持ち込みを認める密約が交わされていたこと

を示す米公文書が発見されたとのことです。筆者からみれば、ああ、やっぱりそうかという

程度でまったく驚きません。自衛隊のインド洋での無償給油がイラク戦争向けの米艦船に行

われていたのではないか(日米主従関係からみて当たり前)という程度の疑惑レベルです。

 さて佐藤元首相のノーベル平和賞の真の受賞理由とは何でしょうか。それは非核三原則

(核を持たない、作らない、持ち込ませない)のうち「日本は核を持たない」という公約に

あると思います。これならば日本の技術経営力(核製造力を含む)に脅威を抱く世界的寡頭

勢力を喜ばしますから・・・。一方、小泉前首相がもし今年、ノーベル平和賞をもらってい

たらどうでしょうか。その受賞理由は、表向き、日朝共同宣言(ピョンヤン宣言)あたりで

しょうか。一方、ウラの真の受賞理由は、郵政民営化の実現により、ノーベル賞委員会の背

後に控える世界的寡頭勢力の所有する国際金融資本に日本国民の国富を明け渡した功績とい

うことでしょう。彼の売国的行為をお人好し日本国民から隠蔽するのに、ノーベル平和賞は

打って付けのカムフラージュです。2007年10月1日より小泉前首相念願の郵政民営化がスター

トしましたが、今まだ、お人好し日本国民の大半が小泉前首相に騙されたことに明確に気づ

いていません。しかしながら来年の今頃、化けの皮がはがれ始めたころ、ノーベル平和賞が

いよいよ小泉前首相に手渡されるかもしれません。



注1:ベンチャー革命No.221『不都合な真実:アル・ゴアの復讐』2007年2月9日

http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/mvr221.htm


注2:ベンチャー革命No.230『小泉シンクタンク:トヨタのスモールギフト』2007年5月13日

http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/mvr230.htm




山本尚利(ヤマモトヒサトシ)

hisa_yamamoto@mug.biglobe.ne.jp


http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/melma.htm


http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/magazine-menus.htm





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