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ウォルフレン語録

ウォルフレン語録


「知識人になるのは、それほど難しくない。大卒の学士号が必要なわけでもなく、技術認定証や職業免許証も一切、いらないし、発表用の論文執筆も要求されない。ある程度の知力さえあればよく、肝心なのは、考える意欲。思考から得たアイディアは、もし変えたいと思う社会環境があるならば,、それを変えるために利用できる。思惟は、得がたい自由の感覚を味わわせてくれる。」

   『日本の知識人へ』「読者へのメッセージ」窓社





 「日本では、知識人がいちばん必要とされるときに、知識人らしく振舞う知識人がまことに少ないようである。これは痛ましいし、危険なことである。さらに、日本の国民にとっては悲しむべき事柄である。なぜなら、知識人の機能一つは、彼ら庶民の利益を守ることにあるからだ。」

「知識人として当然果たすべき役割を果たす知識人がいないかわりに、日本には沢山の学者、ジャーナリスト、ブンカジンがいて…それと知ってか知らずか…意図的な情報(プロパガンダ)を撒き散らしている。」

   「なぜ日本の知識人はひたすら権力に追従するのか」『日本の知識人へ』窓社 3p





「日本の新聞を綿密に調べてみれば、新聞はほとんど何も監視していないことがすぐにわかる。」

 「新聞は時折、社会問題とか社会的虐待を取り上げて報道し、それこそそこそこの反応はするだろう…たとえばサラ金とイジメが頭に浮かぶ。

 しかし、こういう場合でも、新聞は自らが批判する現象をより大きな視野のもとで全体的にとらえ、読者が因果関係をもっとよく理解できるようにすることはほとんどない。」

 「日本の新聞は日本の社会政治制度を監視するかわりに、読者から必要不可欠な情報を体系的に奪うことによって、現在進行形の出来事を不明瞭にする役割を演じている

    「なぜ日本の知識人はひたすら権力に追従するのか」『日本の知識人へ』窓社 8-9p





「監視らしい監視がないかわりに、我々には本質的に宣伝用の日本像が提示される。」

 「宣伝者たちは強大だ。おびただしい数に上るケンキュウカイは、その多くが多額の資金供与を受けていて、たとえば経済問題に関する情報を収集、分析するために、表面上は超党派の努力を傾けているが、その実、権力エリート層の目的にかなうレポートを次々に生み出している。」

    「なぜ日本の知識人はひたすら権力に追従するのか」『日本の知識人へ』窓社 11p




 「あらゆる種類の権力保持者の中では、官僚こそ、いつ、どこにおいても、最大の疑念をもって見守られなくてはならない。なぜなら、彼らの行うことの多くが容易に目につかないからである。」

 「日本の官僚の地位は異例とも言えるほどのものだ。彼らは、他の先進工業国の官僚よりも強大な権力を保持しており、しかも、そうした権力を制限する制度的規定面で日本ははるかに遅れを取っている。」

 「経団連とか日経連といった、日本の経済団体で活動する有力な人々も、私の考えでは官僚である。こういう人々は利益を稼ぎ出すことではなく、統制すること reguration を仕事としており、これを企業家と呼ぶのは確かに間違いだ。」

    「なぜ日本の知識人はひたすら権力に追従するのか」『日本の知識人へ』窓社 18-19p


 「われわれがもっと活用すべきもう一つの概念 concept を紹介する。

 『偽りのリアリティ false reality 』という概念である

 これは、ものごとを解釈しようとするときにはいつでも生じうる単なる誤解のことではない。うっかり誤解したのであれば、すぐにでも正しい解釈に変えることができる。私が言う『偽りのリアリティ』にはもっとずっと根が深くて気づきにくい性質がある。それは自体の誤った説明がつづくかぎり存在しつづける『現実』なのだ。

 偽りのリアリティは、大多数の人に、たいへんもっともらしく見える。一見つじつまが合っていると思わせるからだ。独裁国家や全体主義国家は、つね日頃から一連の思想を入念に創作し、それが同時に、偽りのリアリティをかたちづくっている。そして、その偽りのリアリティが、今度は、独裁制や全体主義のシステムを支える基盤となる。北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)では、人々はそこが労働者の天国だと絶えず教え込まれている。ソ連の被支配者 subject たちは、最後まで、そこが世界で最も進んだ福祉国家だと聞かされていた。

 日本は独裁国家でも全体主義国家でもない。しかし、偽りのリアリティという幻想が、政治・経済問題に絡み、日本のいたるところで深く根を下ろしている。

 日本の民主主義 democracy はまだ実現していない。それは可能性 potential にとどまっている。

 そして、人々が常時頭のなかに居座らせつづけている、この私の言う偽りのリアリティこそが、おそらく日本の民主主義実現への最大の障害物になっている。」

      『人間を幸福にしない日本というシステム』毎日新聞社 19-20p





電通のもう一つの機能は、官僚および自民党のPR活動をしたり、《世論調査》を通して国民の《伝統的な価値》を支えることである。電通は、総理府及び自民党が必要な情報を収集し、偏った意見調査を通して《世論》を作り上げる手伝いをする。自民党の選挙キャンペーンというもっとも手のこんだ部門は、電通が引き受けている。原子力発電所の安全性の宣伝や、さまざまな省庁の企画に関する宣伝なども扱っている。1970年代後半に、一連の野党系市長や知事を退陣させる政治的策動をとりまとめ、政治的に重大な地方消費者運動や反公害運動に対抗する反キャンペーンを展開したのも、電通である。





もし他の市民が脅されているのを知ったときは、そのことを騒ぎたて、脅迫者の正体を

暴くのが一般に効果的だ。
右翼のなかの悪党集団が教師やジャーナリストを殺すと脅迫

しているのに、日本の警察や政治家が見て見ぬふりをしているのは、とんでもないことである。

  出典;『人間を幸福にしない日本というシステム』(新潮文庫、2000年)344-346p。





「日本の変革を構想するにあたって、いくつかの概念 concept を学ぶことが、大いにあなたの役に立つ。」

 「その一つが、『市民の立場 citizenship 』という概念だ

 『市民 citizen 』『臣民 subject 』『国民 national 』という三つの概念はしばしば混同されるため、多くの人が同じ意味だと思っている。しかし、『市民』には、たまたま生まれ合わせた国の名を表示し、外国に行くときパスポートに記される『国籍 nationality 』と同根の『国民』という言葉より、もっと深い意味がある。また、『市民』には、政府や君主に服従する『臣民 subject 』とは、まるでちがった意味がある。

 市民とは政治的な主体だ。市民とは身のまわりの世界がどう組織されているかに自分たちの生活がかかっている、と、折にふれ、みずからに言いきかせる人間だ。」

 「市民はつねに、社会における自分たちの運命について、もっと理解を深めようと努める。市民は、ときに不正に対して憤り、自分でなんとかしたいと思い立って、社会問題にみずから深く関わっていく。消極性は市民の立場 citizenship の死を意味するのだ。」

   『人間を幸福にしない日本というシステム』毎日新聞社 17-18p





蛇足


我々は檻の中のハツカネズミのようにトレッドミルを繰り返し、先へは進んでいない。その周りにはマトリックスのような無数の力が働いている。リアリティなきリアリティなのであろう。それは権力維持装置なのかもしれない・。まだ、その上に権力構造が備わっている。




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1 ■考えれば考えるほど

 ある意味無駄なものすごく気がします。
 嘘がばれたら、崩壊したらそこには何が残るのか?

 

2 ■U-toramanさん

911のインチキでもすでに歴史となっている。歴史を見直す必要があるでしょう・。
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